madeingermany

[PREV] [NEXT]
...... 2015年08月04日 の日記 ......
■ ヒカ碁   [ NO. 2015080401-1 ]
■自分は保護者、被保護者の関係が好きです。保護者と被保護者に恋愛関係は発生するのか。いつまで親子の様な関係でいるのが望ましいのか、でも完全に対等になってしまうのももったいないとか、よく妄想します。

ルーザー様は高松の保護者とも言えますが、ルーザー様は高松に自分と対等になって欲しいとは思っていなかったと思います。青の一族の選民思想的な立場は変えられないでしょうし、ルザ高の間で頭脳が対等になったとしても、高松は三歩下がってルーザー様の影を踏まないと思います。

高松が全力を出す相手はルーザー様ではなく、恐らくキンちゃんでしょう。自分を守ってくれる人相手なら暗黙の油断もあるでしょうが、未来多きキンちゃんを指導する高松に隙はなさそうです。そんな高松をルーザー様に見せてあげたかったです。そういう本を書いています。




■ヒカルの碁雑感です。当時はまだアナログの同人誌の方が主流だった気がします。そんな事は無く、群馬にパソコンが無かったのか、自分が見ても分からなかっただけでしょうか。小畑先生の絵がどれほどすごく綺麗な絵なのか、ほった先生の緩急のすごさとか、当時は全然考えなかったのと同じで。ほった先生はよく佐為を消せたと思います。




■佐為が消えてしまいました。自分は消えるのだと不安がる佐為、それをヒカルに訴える佐為が切ないです。秀策との時間も佐為にはあっという間だったでしょうけれど、2年少々のヒカルとの時間の何と短い事でしょうか。


■佐為が消えてからがヒカルの碁の本番とも言えますが、話が現実的になって行くので、少々寂しいです。あかりちゃん、加賀、筒井さん、三谷達とヒカルが絡むのはもうほとんどありません。人生のステージと言えばそれまでですが。現実を忘れて楽しむのが二次元だとしても、残り数巻の佐為のいないヒカルとともに味わう懊悩はとても濃いです。


■佐為がずっと側にいては、プロになったヒカルにはもう邪魔だったとも言えます。実際ヒカルは佐為をずっと邪魔にしたり、相手にしなかったり、迷惑がったりした方が多いのではと思います。もともと碁に興味のなかったヒカルなので仕方ないですが。


■佐為があれだけ打ちたい、自分は消えてしまう、体がないのが辛い、と訴えていたのに、ヒカルは佐為が何も言わずに消えたと思っているのが何とも。保護者と被保護者の関係はそんなものかもしれません。佐為がして見せた事、口を酸っぱくして言っていた事が後々のヒカルの中に生きてきますが、ヒカルの内面を知る人は誰もいません。


■佐為がいたこと、お化けが碁の先生だった事をヒカルが誰にも言わないのは、ヒカルの碁が佐為以外はノンファンタジーであるからですが。塔矢名人か、あかりちゃんだけは知っていてもよかったのかなと思います。でもヒカルは物語の初めから人の話を聞きませんし、言いたい放題、やりたい放題でここまで来たので、お化けが出たと言っても本当に誰も信じなそうです。


筒井さんや三谷と、学生同士の囲碁部で盛り上がるだけのお話でも、ヒカルの碁はいい話になったのかもしれません。塔矢名人や緒方先生の様なキャラがその分薄くなってしまいますが。ヒカルの内面って、秀策と佐為みたいに、佐為と分かち合うものだったのかもしれませんが、傍観者、教育者に徹した佐為が哀れでした。

...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: