■昨晩スパーク用のネームを描いていました。明らかにスパークまでの時間がなく、普段より薄めの本になるかもしれません。スパークは10月下旬がいいです。
秋だから実りの秋っぽくとか考えて、高松の畑のものを食べるキンちゃんを描いていました。ルーザー様が生きておられれば、小さいキンちゃん、ルーザー様、高松の暮らしもあろうかと妄想していました。
そうなると高松の植物達はキンちゃんの友達の様なものでしょう。高松の植物は運動神経と知性がありそうなので、ちょっとした会話なら出来るんじゃないかと思います。キンちゃんは高松の畑のものを食べたら、お友達を食べる事になりはしないかと。
畑の作物は食用なので問題ないんですが、当惑のキンちゃん。お優しい子だと言う高松と、命の連鎖について物申すルーザー様。自分に扱えるテーマで無くなって来ましたが、ルーザー様は肉でも魚でも食べるでしょう。それがどういう事なのか、キンちゃんが知って、そのうえで口にするなら進歩なのかなと思いました。
外、信玄餅を買うキン高とか、それ自分用じゃないかと思うよなものが出来るんだろうと思います。
■アガサ・クリスティのミスマープルものを読んでいます。パディントン発4時50を読んで、今は魔術師の殺人を読んでいます。かなり前にスリーピングマーダーと火曜クラブを読んで、中途の作品を読んでいませんでした。
気になって何作か読んでいます。ミスマープルものなので家庭内の話題が多いのですが、何作か結婚エンドが続いています。クリスティというと、そして誰もいなくなったとか、ABC殺人事件とか、荒涼とした感じを覚える方のイメージだったので意外です。
事件が娯楽というか、パディントン発4時50、予告殺人で、事件に喜んでいる登場人物が結構いるので、事件が登場人物の間でダメージになっている・なっていないの落差がすごいです。
魔術の殺人で殺されるのは、マープルの友人の義理の息子で、被害者の背景や人間関係はまだ中途でわかりません。ただ、劇中で彼の死を悲しんでいるのが実妹だけみたいです。あまり縁のない人が不幸になったらそんなものなのでしょうか。
メグレ警視ものだと、殺人に対し深刻な態度を見せる方の人が多かった気がします。メグレが警視で、ミスマープルが一般人である違いでしょうか。
パディントン発4時50は、結婚エンドです。ルーシーは奉公先の誰かの求愛を受けるらしいです。殺されたのが一家の人間ではなく、一家の主治医の妻、殺したのも主治医なので一家にダメージはないにせよ、古い邸宅の陰惨な殺人と思わせておいてのハッピーエンドには驚きます。
ミスマープルが殺人事件を解決する事に、多少なりとも愉楽を感じているせいもあるのでしょうか。義務、正義であると彼女は言い、カリブ海の秘密、復讐の女神の彼女の二つ名はネメシスです。心優しい田舎の老嬢のままいて欲しかったというか、書かれなかった三部作の最後も、暗澹たる殺人と、可愛らしい結婚が並走したのでしょうか。なんとも英国らしさを感じます。 |
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