madeingermany

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...... 2015年09月03日 の日記 ......
■ セント・メアリ・ミード   [ NO. 2015090301-1 ]
■ルーザー様は自分と自分の家族の置かれていた状況が状況なだけに、ああ行動したのであって。兄から黒歴史の戦犯の様に亡くなってからも叩かれるのが不憫でなりません。意外と、平和な時に暮らせば平和な人になったんじゃないかなと思います。南国後のキンちゃんが、融通の利かない可愛い堅人な様に。

高松はどんな状況でも性格の悪さは不変かもしれなくとも、ルーザー様がいるなら、彼を慕う姿はありありと輝いていそうです。ちょっと変わった科学者の父と、その父を慕う高松を見て育つキンちゃんは、やっぱり融通の利かない可愛い堅人になるんだろうなと思います。



■昔の著名な保養地で、今は地方の観光地として落ち着いている場所と言うと、群馬の磯部温泉かなと思います。かつては政府の要人がこぞって別荘を持った場所、というと京都の嵯峨みたいじゃないかと訳もなく嬉しくなります。

谷崎の時代には新幹線がないので、日本を東西に移動する時は東海道本線です。中央本線でも移動できますが、貞之助がよく東海道を仕事で移動するらしいとの事で、幸子や悦子も東海地方を観光する場面があります。

蒔岡一家の最後のひと時の様な感じで、蒲郡の旅行の場面があります。当時の最先端の保養地だったらしいです。戦後は米軍に接収されたとかで不運な頃もあったそうです。湯河原、熱海、伊豆、そして蒲郡と東海道というと昔の文人墨客に思いを馳せます。

そんなわけで、近日蒲郡まで旅行して来ようと思います。新幹線の無い頃の東海に思いを馳せたいというか、いつの間に特急つばめは九州に行ったのだろうと思います。




■図書館にミスマープルものを返して来ました。期限内に読み切れなかったものもあるので、また挑戦しようかと思います。英国は旅行した事がないので、写真や絵からのイメージが多いです。英国にはエリザベス・ベネットに会えそうな田舎がまだあるそうです。



ミスマープルを読んで何か感じていた事を書きます。

・普段メグレ警視ものばかり読んでいて、つい比べてしまう。両方とも世紀の探偵ものだと思うので、比べる意義はあると思う。

メグレは上流階級が苦手だった。自分の上司ともよく喧嘩をするし、犯罪を犯しても罪に問われにくいくらいの上層の人達に、嫌悪、憎悪に近い感情を抱いている。メグレは地方からパリに流れて来た地方の人達を愛し、何かあれば気持ちはおおよそ庶民の味方である。

マープルものの、上流階級への親和具合は何故なのか。執事がいて、大勢のメイドがいる家への信頼感がやたら高く、使用人や庶民への愛想はあまりない気がする。古き良き英国と言うか、とっても階級社会なんだなと思う。日本で英国ものが作成されると美化、理想化が入るかもしれないけど、マープルの英国からオースティンの世界の様に不滅で不変な固さを感じる。




・ミスマープルはお婆さんだから詮索好き、という大前提が何作か読むと崩れて来る。彼女の性格と判断力を信じて、彼女の知人が個人的な依頼を申し込むと言う展開はあるけど、もうマープルのしている事はアマチュアとは言えないのでは。最後には復讐をつかさどる女神に持ち上がり、よく分からない。

・どの本もすごく面白いのだが。平穏な田園に連続殺人事件って、それって平穏でも何でもないのではと思う。コナンでも蘭や新一のイチャイチャと絞殺現場とかが併存するので、ありなのだけど。自分は事件ばかり起こる米花町には住めなくなりそう。歩美ちゃんとかも、殺人事件を怖がるどころか犯人に突進している気がする。

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