■今朝も起きたら、ボロボロの爪が剥がれ落ちているんじゃないかと思いましたが、そんな事はありませんでした。徐々に生えて来て、徐々に生まれ変わるのが爪なので仕方ありません。
夏コミ会場で血だらけになって行く爪を見た時は驚愕しましたが、思えば恐怖が先に立っただけで、大した怪我ではなかったと思います。救護の方の迅速で適切な処置に感謝します。
ふと指の一本を見たら、取れかけの乳歯の様に爪がグラグラしていました。あんなストレス、こんなストレスの結果なら、早いとこ取れて、新しい爪になって欲しいです。
■ミスマープルものを読んだ成果として、グンマと高松の事を考えていました。グンマはたまたま英国籍なだけで、原作者が英国の上流階級の事が念頭にあったとは思えませんが。PAPUWA掲載時、サッカーがブームになっていたからだけでしょう。外見上の特徴なら、彼等はドイツ系だと思います。
上下格差があるなかで幸福になると言うと、エマでしょうか。名も無き貧しいメイドだったエマは、ウィリアムに見初められて幸せになります。身分の無いエマを徹底して愛するウィリアムはまさしく王道です。
身分が高い方が男性なら、分かりやすいです。高松もルーザー様が生きている頃はそんな感じだったと思います。ルーザー様が亡くなった後も、マジックに疎まれているという程ではなく、基本的に一族から保護されています。
グンマに高松を保護する義務はありません。若くとも総帥一族の一人であるグンマが保有する財産、権利、権力は莫大ですが、それを高松に配慮する義務はグンマにありません。高松はグンマの家庭教師だの、世話係だの言ってみても、そうだと思います。高松はグンマにかなわないのです。
高松みたいな面倒くさい男を、グンマが引き受ける気でいるなら別です。谷崎の春琴抄の様です。春琴抄は、盲目と言うハンデのある美しいお嬢様と、献身的な下僕の小説でありますが、春琴が佐助を異性として愛していなければ、あれほどの劇的な内容にはならなかったでしょう。
春琴といえども年をとる訳で。若く綺麗なままでいないなら、と佐助に顔へ熱湯をかけられたり。佐助の自責の念なのか、貴女のために自分の目を針で突くとかされたり。春琴抄らしいハイテンション以外にも、佐助との子供を何人も春琴は生むのに、皆佐助の手で里子に出された上に、自分達の結婚届を出す事も佐助に拒まれ。
自己中な下僕もいたものだというか。奉公人なのに琵琶の稽古をして怒られている佐助の頃の純真さはなんだったのかとも思うくらい、全てが佐助の感情に左右されます。
既に奉公人時代から、春琴と佐助は異性の関係があって、両親に結婚を進めれるんですが、佐助は拒みます。春琴は偉いお嬢様だから自分の春琴なのであって、佐助に春琴を一人の女性として大事にする気はゼロの様です。
春琴抄は、格差関係の下に男性がいると、これほどこじれるという大袈裟な例でしょうか。高松と佐助は似ているので、グンマには早々に自由になって欲しいです。高松には、強力に手綱を取ってくれる男が必要なのだと思うので、キンちゃんには頑張って欲しいです。 |
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