■2冊目(H25夏インテ)の高松本で描いたルーザー様存命のパラレルが、自分用の項みたいなものだからいいよねという甘えを笑うかの様に、11冊目(H27スパーク)の高松本では主役になっている気がします。(3〜10冊目の高松本でも同じ事ですが。)
少年時代のキンちゃんが見たかったなあ、なら育てるのは若い高松だろうし、ルーザー様もおられるといいなあと言う妄想に、自分は捕らわれています。
南国で、周囲に嘘をつきながら、人の倍以上働くのに幸福から遠ざかる高松が見ていられなかったのです。
■ミスマープルの、鏡は横にひび割れてを読み終えて、図書館に返して来ました。ネタバレをネットで読んでしまっていたのですが、面白く最後まで読めました。ドラマ版だとまた違う印象らしいです。
マリーナの三人の養子の事、恐らく施設にいるだろう実子の事など、殺人の原因として浮かび上がりますが、往年の大女優のプライバシーを覗く興奮の方が物語の軸として大きいのか、あまり子供達の描写がなかったと思います。
ミスマープルものらしいというか、主役は殺人の被害者や加害者ではなく、あくまで「人間の嫌な所を知りつくている」ミスマープルが主役なのだなと思いました。
クリスマス・プティングの冒険を今読んでいますので、この本をもって、ひとまずミスマープルものは読み納めになるのかなと思います。他に読みたかった、春にして君を離れは貸し出し中なので、返却を待ちます。
■生まれてこの方ないくらい、爪が痛いです。精神的な痛みだとか、年甲斐もなく少女の様な言い訳は恥ずかしいのですが、皮膚科の薬を塗って寝ているしかないとなると、神経からだとかわめきたくなります。
爪がもろくなっているので、割れない様に短めに切ろうとしたら、逆に爪床が見えそうで痛いとか。爪に点々が出ていて怖いとか、キーボードを打つ振動が痛いとか。ただの数か月分の不摂生の結果です。仕事に障らないよう、そっと治療します。
■自分は横光三国志の信者なのですが、ちょっとしたことから読み返せなくなりました。昔、同級生に貸したら帰って来なくて感情的なやり取りを繰り返したとか、天華にはまり、横光が正視出来なくなって、正史を読みほぐす方に走ったとか、理由は沢山あるのですが。流血がすごいなと、ふと思ったのが大きかったかもしれません。
横光三国志に限った事ではなくて、他の中国史ものや、日本史、モンゴルを扱った漫画でも、容赦なく人が死にます。人の死なない歴史はないし、何万の兵が一夜にして失われる事が普通です。小さい頃は何とも思わなかったのに、不思議と大人になると読めなくなりました。三国志自体は好きなので、暗唱出来るせいもあるのでしょうか。
全ては無駄ではない、平和へ続く戦いなのだとしても、晋が統一したから平和と言う訳ではなく、少なくとも隋唐まで中華は混乱を極めます。六朝文化、仏教の浸透等あれこれあるのも華やかで好きな時代の一つですが、流血を思うと何とも言えない所があります。
文学部所属の頃は血だまりに立つ孔明にしがみついてでも、論文を書き上げないと自分の将来が無かったので必死でした。卒業してただの人になってしまうと、求めねば忘れてしまう世界だったのだと今更思います。
最近孔明の顔を見ていない気がします。単なる趣味の変化だと言えばそれまでですが、なんか寂しく感じます。秋は孔明の季節、星落秋風五丈原です。 |
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