madeingermany

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...... 2015年10月05日 の日記 ......
■ 女性達   [ NO. 2015100501-1 ]
■PAPUWAの最初の疑問は、たった一人で10歳の寝たきりだったコタが家を飛び出し、父親も父親の部下も「怪我でもしたらどうするの、無事帰って来て」と思わない所かもしれません。

コタは青の一族の子なので、秘石パワーで守られているかもしれなくとも、その秘石の力を操れなくて眠ってしまったのにと思います。マジック自身10歳の頃と言えば、保護者不在のまま幼い三人の弟を抱えて、学校にも行かないで家にいた、というものです。

マジックの場合、外に出る=家の事もしないで遊んで駄目な子なのでしょう。まさしくルーザー様です。部下一同も、子供が可哀想とか言えば首が飛ぶので何も言いません。何よりマジック自身が昔、「お父さん(ライオンパパ)が子供の側にいなくて可哀想」なんて周囲の大人に言われるの恥だと思っていたのかもしれません。


■高松がキンちゃんとグンマをどう思っているのか考えていました。あくまで妄想です。

キンちゃん=自分
グンマ=幸せな他人

高松はグンマには長年完璧な幸せを届けたと思います。いじめる敵も、越える壁も、怒る身内もいない完璧な幸せです。まるでサビの様な環境です。キンちゃんには壁も敵もややこしい身内も、高松は与えました。それは高松がキンちゃんを、自身と近しい子だと思っているからだと思います。


■ユリ熊嵐を見終えました。銀子・るる・紅羽の友情と愛情の嵐の傍ら、片隅で泣いているこのみが気になっていたので、最終回でちょっと安心しました。

このみは「この身」の意味なのかなと思いました。身が生来のクマでも少女でもなく、武器の一部にされても死なせてもらえないこのみの身の上を表した名前だった気がします。

このみが泣いたのは、蜜子に撃たれて死んだ自分を思い出したからかなと思います。仮にでも蜜子の友達でいられた頃の幸せと、そんな幸せ自分の方が感じていただけだった事実と、クマなんてそんなもんだと諦念していたら、銀子と紅羽の友情劇を目の当たりにし、情けなくて泣いたとか。

撃子は動作不良とされたこのみをかばえば、糾弾されるでしょう。その時こそ、このみの好きが本当か試されるのだと思います。紅羽は純花を女神として仰ぐ様になりましたが、このみは蜜子から解放されることをして、「嵐」になるのかなと思います。蜜子って、欲望=蜂蜜で蜜子だと思いますが、谷崎の卍の光子を思い出します。



■ジェーン・オースティンの分別と多感を読んでいます。厚い小説ですが、読んでいると無駄なく書かれているのに驚きます。よくある、別に構想していた小説をくっつけてみた、回想、挿入してみたという気配を、どこにも感じません。ヒロインはどの子もいい子ですが、苦労もすれば感謝もする、バランスのいい子です。

ヒロイン達、又男性登場人物達は中産階級の人とされています。弁護士や商人、聖職者はいても、基本的に若くとも年金や相続した財産で暮らしている人です。よって時間があり、食事やお茶の時間にこだわったり、比較的質素なイメージのノーサンガー・アベイのキャサリンも、劇中でドレスを作ったり、リボンを買ったりしています。

日本の時代で、高慢と偏見に該当する時代が想像できません。時代としては江戸時代後半に当たりますが、日本の女性が何もしないで一日食事やお茶やお着替えで過ごす事があるのでしょうか。細雪的な雰囲気がそうなのかもしれませんが、長女の鶴子の多忙さと倹約ぶりを思うと、オースティンの様だとは思えません。



平安時代ですら、女性達は多忙だったのではと思います。漢字から平仮名を作ったのは女性だそうですし、きらびやかな着物を染めたり塗ったりしている事もあったでしょう。藤壺中宮のような高い地位の女性でも、仏教のおつとめを行うでしょうし、最大の仕事である夫への献身で暇がないのでは。

オースティンの女性達は、余り夫に甲斐甲斐しいイメージがありません。説得のアンの妹は、いつも夫に愚痴を言い、家事も育児も多くはしません。そんな下世話なことしないのが、彼女達の家柄というものかもしれません。

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