■マジックをどう見るかで、南国&PAPUWAをどう見るかが変わるのかなと思いました。息子のシンタローへの愛が激しい、大企業の社長さんというライトなアニメの感じが好きでした。
実はそれだけではなく、兄弟ならハレとサビに甘くルーザー様に厳しい、息子達ならシンタロー以外なおざりという人です。マジックに奥方がいたなら、いろんな描写に幅が出たと思いますが、彼は独身だそうです。
ライオンパパが生きていた頃から、ちょっと書いてみようと思います。メインはルザ高になるのですが、マジックを理解していないと、ルザ高も味が出ないかもしれません。
ルーザー様にとってマジックは親代わりだから、あれこれ頑張って褒めて認めて欲しがるけど、マジックにとってルーザー様は単なる弟だから、むしろ人生のライバルなんじゃと思います。そんな出来のいい意欲的な弟なら、彼がいつか父親の愛を持って行ってしまうのではと思ったりしたのでは。
結句、高松の腕に収まってる小さいキンちゃん、研究室に揺りかごを持ち込んで、時折ミルクやオムツの世話をするルザ高妄想に行きつくと思うので兄への不敬千万です。
■大学で英文学を受講しておけばよかったと、少し思いました。専攻が歴史だったので、自分の専攻と地理くらいは受講しましたが、文学で受講したのは源氏についてくらいでした。
昔は文学は家で読めばいいと思っていました。文学は娯楽も兼ねているので、オースティンやクリスティーを家で読んでも十分全うした事になりますが、やはり理解不足になると最近思いました。
源氏だって1,000年前からみんなの娯楽ですが、源氏を和訳や解説なしで楽しめる人は現在いないと思われます。何故、女性の天皇がいないのか、何故、皆自分の娘達を皇后にしようとするのか、など基本的な情報がないと、源氏はマザコンでロリコンだというライトな読み方になりそうです。
源氏がマザコンでロリコンなのを疑う訳でないのですが、源氏の場合の特筆するべき点は他にあります。普通、大貴族であればあるだけ、自分の妻の両親に気を遣います。頭中将の生活がそうです。頭中将は正妻がいて、正妻とその親族に気を遣いながら、夕顔など、数多の女性と関係しています。
頭中将に地位と経済力があれば、なんらおかしい事ではありません。むしろ源氏の様に、正妻が亡くなった後に新しい正妻を迎えないで、若紫に入れ込み、藤壺とも関係を続け、従姉妹の朝顔他の女性とも交際するという奔放さとマメさが異常なのです。六条御息所が、自分こそ源氏の次の正妻であると信じていたのも無理ありません。
当時の読者には、源氏の異端さがすぐわかったでしょう。末摘花の様に、非日常なロマンチックを与えてくれる源氏に、読者はときめいたのだろうと思います。
でも今源氏を読むと、源氏が金持ちでパパが今上天皇で、美形で頭が良くてセンスもいい、かつ、母親がいないからと言ってパパにとがめられながらマザコンとロリコンを強行しているボンボンに見えます。
三国志も、予備知識なしで読むと、何故劉備が中華統一しないんだろうという疑問が沸くでしょう。よく考えると、何で劉備が一国の主になったんだという疑問の方が芽生え、脇役だった孫呉の方に建国のリアリティを感じる様になるんじゃないかなと思います。知識って大事だなと思いました。英文学を受講したいです。 |
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