■週末、冬コミに受かれば出そうと思う新刊の小説を書いていました。小説と言ってもダイナミックなものなんて思い浮かばないので、高松が花壇にいる話とか好き好んで書いています。
今はジェーン・オースティンと、ドン・キホーテを読んでいます。両方とも数年間隔で読みたくなります。二つとも時代物の上に長いのですが、クールで饒舌な描写が好きです。
愛読書の一つがジェーン・オースティンであるあたりからも明白な様に、あっさりしたラブロマンスが好きです。余り複雑な話は分かりません。ドン・キホーテも基本的に単純明快です。
自分には複雑な事は分かりません。高松が花を世話して、側にキンちゃんがいて、何かの拍子でルーザー様が生きていて陽光が暖かければそれでいい気がします。劇中で高松が心から楽しかった時なんて、ルーザー様かキンちゃんに恋している時くらいだったのだろうと思います。高松の恋が健やかにあれと願うばかりです。
■蒲郡に一泊した感想です。素晴らしい所でした。魚介とみかんが美味しかったです。竹島を散策したり、文学記念館を訪ねたりしました。気候が温暖で、もう降雪の心配をせねばならない群馬とは外国の様でした。
・初めて東海道沿線を味わった気がする。熱海までなら前橋・高崎・黒磯辺りからの車両を見かけるので近隣の様な気がするけど、JRは本線しか走らない地域で下車して感動した。これが、新幹線の走る前の日本だと思った。
群馬、新潟、栃木方面は高崎線、上越線、東北本線が出来て、その後の上越新幹線・東北新幹線の営業開始で地域の様子が一変したと思う。今はもう確かムーンライトえちごや、夜行特急あけぼのは走らない。東京まで例え新潟からでも日帰り出来る事が証明された。
高崎線、上越線、信越本線、東北本線は、いずれも上越新幹線、北陸新幹線、東北新幹線がほぼ同じルートを走るので、「新幹線の見えない沿線」がない気がする。思いっきり通過していく場所はあるけど。
東海道線にはムーンライトながらが走る。普通にムーンライトが走る事が驚きで、東京から大垣なら東海道新幹線で、名古屋下車して乗り換えで行けると思った。自分はいつだったか岐阜城を見学しようとして、新幹線を名古屋下車・名古屋乗車した事がある。
詳しくないけど、東海道沿線を電車で楽しむのは結構きつい。東京から熱海辺りでJR東日本、JR東海の境を越える。その後静岡、名古屋辺りはJR東海一色、オレンジパラダイス。京阪神につくと、今度はJR西日本の世界になり、関西なら私鉄の方が便利なのでJRといったんお別れになる。京都から梅田なら阪急かも。
山陽本線を越えて九州につくと、もう飛行機の方が関東との便がよくなる。その上四国を楽しもうとするなら、最早東海道沿線に親しむ時間と余裕がなくなる。内田先生の様な超長距離旅行は大変で、やろうと思っても在来の長距離営業は少ないから、新幹線頼みになるかもしれない。
蒲郡辺りは名古屋、豊橋ともやや遠いので、まさしく鉄道唱歌の時代、内田先生の頃の世界かもしれない。伊豆、軽井沢なら東京から乗り換えなしで懐かしみに行けるけれど、蒲郡のステイタスの高さを知るためには、こだま・ひかりとお友達になるのだと知った。JR東海に捧ぐ旅路になるのだと思う。 |
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