■図書館で落語のCDを借りています。何回も通ってあれこれ聞いていますが、意外と寿限無、饅頭怖い、目黒のさんま等の有名な話に出くわしません。何故か夢金、抜け雀は二回あたりました。落語は話が300くらいあるそうで、100聞いてもまだ半分行かない事になります。
つまるところ自分の思う東京は、落語の頃か漱石の頃のイメージなのだろうなと思います。戦後も活躍した小説家でよく読むのは谷崎、荷風ですが。谷崎は空想王、荷風は結局江戸の情緒と戦前の華美な世界を追い求め、戦後の東京に馴染めなかった様です。今では浅草に行ってもまるでイメージできない戦前というものが、荷風には似合ったのでしょう。
■PAPUWAですっかり高松に愛想を尽かしたグンマですが。高松は黒い竜巻の時に背でグンマをかばうくらいなので、グンマへの愛情も優しさも保っているだろうと思います。「二人目の子」みたいなキンちゃんに、余計に手間かけたい時期があっただけで。
高松はキンちゃんに「グンマ様にこちらのお夜食を届けてください」とか隠れてお願いしているんじゃないかなと思いました。自分がラボに持って行ったのでは疎まれるから。
キンちゃんはお気遣いの子なので、夜食の雑炊を自分がグンマに持って行ったのではいつも通り過ぎると判断。あえて伯父上に「グンマといかがですか」と試行錯誤してみたとして。マジックは長年の習慣でグンマの事ならと高松を呼び、冷めた雑炊が高松の所に戻ってくるのかもしれません。
卵雑炊を温め直してキンちゃんと食べ、最近のグンマ様について話し合う高松とか。南国だとグンマは華奢な御曹司と言うイメージなので、遠く荒波の向こうに行ってしまったコタの捜索に出ると言い出せば、周囲が止めるだろうと思います。でもPAPUWAで、グンマが実は筋骨隆々である事が判明しています。
■南国・PAPUWAを読まれた方には今更の事を書きます。どうも書かないと整理が出来ません。青赤の秘石、番人、一族と、出て来るキャラが多い割に各個に出番も役割も十分でない気がします。何故そうなるかというと恐らく。
■マジックはダンディーで素敵なおじさま →マジックを崇拝する山南以下多数のファンの登場
■リキッドは健気で元気な若人 →リキッドを崇拝するオジサンのトシゾー、リキッドを片思いする女子ウマ子嬢、キムラ、コタまで何故かリキッド信奉者に
■サビは無職だけど美貌の女王様で偉い →叔父さんを誰よりも尊敬するシンタロー、サービスを師と仰ぐコタ、サビの奴隷のジャン、サビに嫌われたくないハレ 他
と一人のキャラ、一つの要点について、多くのキャラの口を借りて表現するからかもしれません。ごく少数のグループ内で表現するとか、物語で説明するとかでなく、沢山「魅力」「要点」があるとされるキャラに衛星の如く連なるキャラが創造されるのかも。
・リキッドが青・赤の一族が暮らしていた頃の島に行く過去回があるけど、あれはいつの時期。過去回終盤でパプワが誕生しているので10年前になるけど、青の一族としてハレそっくりのストームがいる。
ストーム達の島からの出航は10年前ではない。マジックも伝聞として聞きかじっているくらい古い話。10年で島暮らしだった青の一族の男達が会社を立ち上げ、おまけに一族を倍増させたはずがない。10年前ならグンマは高校生くらいで、高松は問題教師として絶賛授業中だろう。
パプワがPAPUWAで10歳ではない、1,000歳くらいですという事は無いと思う。カシオさん辺りなら千年杉の様に生きていると思うけど、チャッピーの一族やキノコ達が黒い霧に1,000年も脅かされて無事ではすまないのでは。
PAPUWAを読み返して、リキッドが何故か出てくる青赤一族の過去回で時間が早巻きされている描写があったかなと思ったがない。南国でジャンの言う、ずっと古い昔というのがリキッドの訪ねた世界だと思うので、ジャンはとんでもない過去のジャンだと思われる。10年前のジャンなら、ルーザー様に壊された体を修復してもらい、南国の方のパプワ島で潜んでいたはず。
リキッドは未来の人間が過去の人間に干渉するという、ドラえもんでも一般的には最大のタブーを犯している。 |
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