madeingermany

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...... 2016年01月04日 の日記 ......
■ バレンタイン   [ NO. 2016010401-1 ]
■マンスフィールド・パークを読んでいます。舞台は広大で裕福な荘園です。登場人物にバートラム令夫人がいますが、令夫人と呼ばれる女性で思いつくのは、高慢と偏見のキャサリン・ド・バーグ令夫人です。

高慢と偏見のレディ・キャサリンの描かれようと思うと、オースティンの思う身分ある女性への思いが分かる気がします。オースティン得意の皮肉、諧謔は立場の低い人が上の人に対し行うものなので、劇中でトップに立つだろう令夫人達の描写はいつもすさまじいです。

オースティンがいつも攻撃するのは、偉ぶる人達の様です。高慢と偏見のビングリーの妹達、ノーサンガーアベイのソープ兄妹、エマのエルトン夫人、分別と多感のスティール妹、説得のエリザベスでしょうか。彼女達の悪徳ぶりは枚挙に暇がないと言うより、オースティンの筆が乗っている感じがします。

前読んだときは6年前でした。読んでいると、どんどん思い出して来るのに、全然印象が違っていて面白いです。ファニーを主な語り手にして、荘園ではひっきりなしに何か起きます。




■バレンタインと言えばハレ・サビの誕生日です。誕生日にどんな意味があるだろうと思いましたが、春、雪解けの頃でした。生まれる方の都合と言うより、育てる方とすると、暖かい頃に生まれてくれた方が助かるとか聞くので、ライオンパパのお考えの何かでしょうか。そう思うルーザー様が初夏生まれなのに納得です。マジックの誕生日は厳冬期ですが。

バレンタイン。あくまで妄想ですが、高松みたいに身を引き締めてかかると痛い目見そうなので、原則的に振る舞うとすると。

世界的に見れば、男女問わず親しい相手に贈り物をする日らしいです。映画とかだと、男性が女性に贈り物をする方が多い感じがします。オープンなお祝いで、綺麗なものや美味しそうなものが並ぶ日なのだから、「自分とは無関係」とすねない限り、何もしなくても楽しい日と言えそうです。



高松もすねないで。もしルーザー様が生きていたら、小さいキンちゃんに祝日の意味を教えるのは高松です。「大切な人に贈り物をする日」でしょう。その流れで行けば、叔父達が誕生日と合わせてあれこれ贈られるのは自然な事です。

(ルーザー様が高松にバレンタインの贈り物をする事前提で。)高松はもし何ももらえない・してもられない時でも、キンちゃんには「3月の誕生日にまとめて頂けるそうです」「お忙しい様なので5月のキンタロー様のお誕生日にまとめて何かして下さるらしいです」と言い逃れしそうです。

大好きな高松がお父様にお祝いされるのは、キンちゃんとしても待ち遠しい訳で。2、3、4、5月と何もなかったら流石におかしいと思うでしょうか。



高松なので5月まで何もなかったら、暇をもらって四国に帰る準備を始めようとして、でも自分が里に帰ったら暇でみっともない上に、ここまでお育てしたキンタロー様は私の事をキレイさっぱりお忘れになるだろうと、延々苦しんでいそうです。

ルーザー様に対し、素直に待てないのは高松だけのせいでもないと思いますが。自分の本では、多分ルーザー様がちゃんと2月14日を忘れないでいて完結なのだろうと思います。高松はあれこれ思うより、小さいキンちゃんが「大切な」グンマや伯父上、叔父達、お父様、高松のためにチョコレートを湯煎するのを手伝っている方が精神的によさそうです。

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