■今の政治家のトンデモ発言を聞くと、どうしてそう思うんだと思う事しきりです。カップラーメンの値段が400円だとか言う伝説的な発言もありましたが、パートタイムの収入が25万円って、私の聞き間違えでしょうか。
自分も大学生の頃は、働くようにさえなればお金の心配なんかしないと思っていました。でも例え稼いでも税金や保険、年金等でどっかいってしまいます。
もしかして細雪の様な暮らしをしている方が、まだ日本にいるのでしょうか。日本のおかしなところは、薩長土肥出身の政治家が考え出した体制がまだ生きている所ですが、WW2であらかた大破したとても、もしかしてまだ蒔岡幸子一家の様な人がいるのかもしれません。
勘当された啓三郎が、長兄からもらった涙金で妙子に新品のコートを買う場面がありますが、そのコートは当時のサラリーマンの年収くらいのものだったとか。一体いくら涙金をもらったのか分かりませんが、谷崎が盛ったというより、当時の京阪神のお金持ち達はそうだったのかもしれません。
■どの辺まで描写したものだろうと、いつも思います。源氏物語だと一行で終わる描写で、落語だとケラケラ笑いながら下ネタも寄席で語られます。
古めの落語CDを聞いていると、「現在では不適当な表現が含まれていますが、作品の芸術的価値のため、当時のまま収録されています」という但し書きがあり、実際今笑点で流したら、捕まりそうな言い回しが沢山あります。当時はよかったんでしょうか。
「落語小話集」というのを借り、何気なく車の中で聞いていたら、9割以上艶ネタでした。何度CDジャケットを見直しても、「エロいです」とは書いてありません。小話=艶話なのか自分は分かりませんが、今アニメ化された落語心中でも、容赦なく廓話が入って来ます。漫画を描いているのが女性の作家さんで、清潔な絵柄なので気になりませんが、男性作家ならああはいかないでしょう。
■少女漫画が読みたくなったので、昔なかよしで掲載していた、怪盗セイント・テールを読みました。南国&PAPUWAの原作者がなかよしで短期連載をしていた頃と同じです。純粋な学園ものの少女漫画でありながら、ネームが凝っていて、場面の切り替えが美しいです。
セーラームーンを読み、綺麗な付録にうっとりしながら、セイント・テールも読んでいたはずなのですが、全話ちゃんと読んでいませんでした。アニメ化した時も、なかよし勢が多角的に頑張っているなくらいにしか思っていませんでした。
読み返すと当時らしい「元気で明るい女の子」でありながら、ヒロインらしい性格・正義感・立場・心の動きが描きこんであって感動しました。りぼんの少女漫画だと、「何君が好き」という一点に描写が絞られがちですが、芽美の使命感が好きです。
アスカジュニアとの恋も、14歳同士らしい軽やかで可愛く、さわやかな感じで好感が持てました。芽美が怪盗をしている理由も、壮大なファンタジー設定ではなく、少女達の「義賊」行為だったので、恋愛要素との食い合わせが合うのでしょう。
セーラームーンの場合、うさぎ以外の戦士達の恋は実りません。死んでもプリンセスに忠義を尽くすのがマーズ達なので、夢多き可愛らしい女子中学生であるのに、なんだか読んでいて悲しい所があります。 |
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