マジックについて書考えていました。まとまらない雑感です。南国の最後、マジックはコタを抱きしめます。コタは落ち着いたように見えます。
でもコタはPAPUWAで相変わらず赤い軍服を怖がっているので、南国の数コマでマジックとコタのやり取りを読み取るのはすごく難しいです。PAPUWAで語られるべき核心は、第一にマジックとコタの関係だったというのは繰り言なのでしょうか。「逃げた」「世界が大変だ」って?
ミヤギ達がイヤイヤ出陣させられるくだりの中、グンマ博士が一言でも「僕が弟のコタローちゃんを助けに行く」と言わないのは何故なのか。
・マジックのお気に入りはジャン、シンタロー。苦手なのは・苦手になったのはミツヤさん、ルーザー様、コタ。自分でスカウトしてきたくらい、恐らく気に入っているのはコージ。
コージを見出した辺りで、マジックの好みが分かると思う。 ■大柄。ライオンパパも大柄だったと思う。 ■豪快。ライオンパパも内部には磊落であったらしい ■家族愛が強い人 打ち解けやすい人 ■すごい能力とかなくていい。変に向上心や野心のある人は苦手かもしれない。
全部ルーザー様と真逆でどうしたらいいか分からない。 ルーザー様は。
■上背はあるけど、がっしり系ではなさそう。インテリ ■どちらかというと内向的 ■家族の事は大切だけど、閉鎖的で依存気味 ■生まれながらのスーパーマン。かつ努力家で文武両道に自分を磨いていた
ルーザー様が兄のために頑張れば頑張るほど、マジックに疎まれそうです。もっとも普通の兄弟なら、そんなに承認欲求をお互いにぶつけあわなくていいと思いますが、マジックはどう思っていたにせよ、ルーザー様が「自分を認めて欲しい」と願う相手はマジック一人です。
高松はその辺が賢明というか。本来の高松は学者タイプの引きこもり気味なのかもれなくとも、それでは「協調性が大切な」ガンマ団では生きていけないので、ドクターとして皆の前に踊り出ています。マジック好みの「飾らない笑顔」「(グンマに)無償の家族愛」等を周囲に見せつけ、保身に余念がありません。
ある意味素朴なキンちゃんがマジックの側にいられるのは、高松の眷属だからかもしれません。ルーザー様に似た青年なんてそれだけでマジックに敵視されそうですが、高松と言う緩和剤、乳母がいるから存在を保留されているうちに、勤勉さが出て来て居場所を得たのでしょうか。高松の保身は無意味ではなかったようです。
マジックの視線とは彼の意図に関わらず、昔の中国の皇帝の様なもので、生殺与奪の権利があります。父に怯え、怒り、反抗して見せたコタの運命が雄弁にそのパワーを物語っています。
マジックの恐ろしさを理解しなかった、又は自身が秘石製だから余裕なのかジャン。息子だからか、マジックに笑顔を向けたシンタロー、だけがマジックの前で幸福になり得ます。
グンマは高松が「先生」なので、「笑っていればマジックに殺されない」と学習し、微笑みを絶やしません。もしグンマがマジックを疑ったり、目を背けたりすれば、グンマはラッコンさん達と似た様な運命だったろうなと思います。 |
|