■頭を楽にしたくて、図書館で「お菓子の図書館」というシリーズを借りて読んでいます。世界史における砂糖の歴史は暗いですが、お菓子という枠ならどうだろうと思いました。奢侈の歴史と言うか、富裕=贅沢と言う構図は本物なのだろうなと思います。
お菓子と言えばグンマ様ですが。本来マジックの長子として彼には莫大な財産と権利があったはずで。高松が山盛りにするお菓子では到底解決できないくらいの喪失を、グンマは生まれながらにして味わっています。グンマになんの慰めにも謝罪にもなっていないのに、甘いものを用意してしまう高松の贖罪の日々が切ないです(妄想)。
■雑ながら、女性が高卒と同時に結婚、出産して、20年後に2人の子供を育て終えた後、大学に入学する可能性を考えてました。
大学入試と言えばセンター試験です。いわゆる大学が国公立を指すなら、センター試験ありきです。センター試験は高卒程度の達成度を計る試験なので、高3で受けた方が得点が高くなるのかな思います。
高校卒業から20年も経って、中高で学んだ事を頭の中で維持できる人なら、もう大学に行かなくてもいい気がしますがどうでしょう。社会人入試にしても、外国語や一般常識、理数系の学問に常に触れていないと難しいんじゃないかと思います。
20代を夫の世話と2人の子供の育児で忙しく過ごした上で、社会人入試に挑める女性がいるなら、もうさる校長の想像する乙女像ではないだろうと思います。ヤダモンのマリアみたいな、スーパーレディでしょう。
大体「育児を終えて」と言いますが。生まれたのが女児であった場合、同じ事が女児に望まれるのでしょうか。女児が女子高生になった時、彼女も卒業即結婚出産で、母は大学入試とは、余程の富裕層なのでしょうか。生まれたのが男児の場合、ボクも大学生、ママも大学生という、二重の出費です。
そこまで考えていないからこそ、「2児」の発言だったのかなと思います。細雪では、ハイカラ娘である妙子が数々の苦難を受けます。いいとこのお嬢様は、女学校を出たら、結婚まで親元に閉じこもっているとの事。職業婦人なんてありえない、留学なんて絶対認めないという周囲と、妙子の戦いは続きました。
妙子に許されていたのは、親族が然るべき結婚相手を用意するまで、大人しくお嬢さんらしく過ごす事だけでした。妙子は洋裁で独立しようと頑張りますが失敗します。大人しくお人形制作する事だけが、親族の妙子に許した余技です。
昔の女性でも、旦那と子供の面倒を見ながら一角の文学者になった人がいます。野上弥生子、大塚楠緒子という女性達がいます。才色兼備の彼女達ですが、生まれも素晴らしく、財産と素養に満ちた出生だったでしょう。平成の今、そんな「出自」をまず用意出来る家がどれくらいあるのか。
さる校長が野上女史、大塚女史を念頭に置いていたとは思えませんが、彼女達が理解と財産と地位のある男性の下生まれ育ち、配偶者も相応の男達だった事を忘れない方がいいと思います。 |
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