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...... 2016年03月25日 の日記 ......
■ 矢沢作品   [ NO. 2016032501-1 ]
■群馬と温泉と鉄道と言うと、切っても切れない所があります。磯部温泉に磯部駅、水上温泉に水上駅、湯檜曽温泉に湯檜曽駅があります。大体駅近くに旅館があって、天気がよければ駅から宿泊先まで散策が楽しめます。

特筆すべきは嬬恋温泉の大前駅だろうと思います。吾妻方面なら草津、伊香保、四万と多彩な温泉がありますが、駅とたった一軒だけ寄り添うように立っている旅館があります。嬬恋には他にも宿泊施設が数多くありますが、電車を見るためにある様な旅館ともっぱらの噂らしいです。

大前駅には夜間も一本だけ電車が来るので、あえて泊まらなくても訪ねられますし、道路も整備されていますが、いつか泊まりに行きたい所です。





■ものすごいぶりに、矢沢あいの漫画を読みました。天使なんかじゃないをリアルタイムで読んだのは幸せでしたが、年頃の恋愛模様など読んでも分からず、学園コメディ中心から、男女の話になっていくとついていけませんでした。

今も全部はついていけないのですが、自分に置き換えるから分からないのであって、ファンタジーとして読むと楽しい事に気が付きました。設定や展開が王道と言うか、少女漫画の枠に大体収まっているので読みやすく、漫画を読んでいる時くらいは、自分のつましい暮らしを忘れるべきだとおもいました。

読んだのはパラダイスキスと下弦の月でした。パラダイスキスは掲載時からお洒落でリアルな漫画だと噂になっていましたが、ファッションがテーマなら自分が読んでみ分からないだろうと手をつけませんでした。下弦の月も全三巻の骨太なミステリーで、細やかな心情の描写が分からず、当時最後まで読みませんでした。



以下はパラダイスキスの感想です。下弦の月の方は、まるでミステリー小説を読んでいる様な興奮を覚えました。繰り返し読みたい漫画です。



・まさか浩行の方と結婚とは思わなかった。浩行の方は幼馴染で現役モデルの美女と結婚。紫の方は、若い頃は危険で裕福なイケメンと恋しまくり、落ち着いた年齢になったら幼馴染で医者の優しい男性と結婚。

紫が高校を止めそうになったり、体調が悪かったり、ジョージとの恋に悩んだりする所はファンタジーがかっていてもどことなく親しみが持てたけど、女性としても仕事人としても大成功した女性の話なんだなと思った。

偉人の伝記の様に、こんな失敗続きの青年時代もありましたが、自分は成功してノーベル賞をもらいましたというくらい、自己投影しにくいエンドだけど、全5巻という読みやすさと、そんなに鬱展開にならなかったのに驚いた。NANAの鬱展開と未完は口惜しいけど、パラダイスキスは完結していて読んでスカッとする。



よく考えてたら。がり勉で生真面目な少女が、街の交差点で、余りのスタイルの良さと美貌のため、服飾系の学生にモデルの誘いを受けるあたりで、「自分に重ねる」事は不可能だったので、潔く漫画の勢いを信じて読むと面白かった。ガリ勉タイプの少女なら、不摂生で肌や髪が傷んでいるだろうとか、余りに机に向うから姿勢だって悪いはずだとかは、あくまで竹淵の話。

少女漫画って、大人になって嫌な事や、しんどい事が立て続けに起こった時に読むといいと思う。自分も紫の様な激しい恋がしたいとか、綺麗になりたいとか、そういう欲望を一度粉微塵にした後で、温泉の様にその世界に浸りたい。色気の多い学生時代や、若い社会人時代に読んでは自分がすねてしまって読めなかったかも。

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