■パラキスはお伽噺だと思いますが、グッとくる場面も多かったです。ジョージのドレスが2位と言う結果だった時、ジョージは淡々としていて、実和子、イザべラ、嵐も2位はすごい、いい結果だったと言い合います。
1位でなかった事に感情的になるのは、モデルの紫一人です。ドレスの評価なのだから気にしないで、と周囲は慰めますがヒートアップする紫。後から紫はジョージに、ドレスは皆で作ったものだから文句言うなと言われます。
劇中で、紫こそ常識人みたいに書かれがちでしたが、ジョージの意外とチームを大事にする所が好きでした。紫の母譲りの「見栄」みたいなものは誰にでもあるとしても、ジョージのその平衡感覚、何故紫との恋には応用が利かないのかなと思いました。
ルーザー様なんて、仕事上でもキレやすかったのかもと思いました。消火担当が高松だったのか。
■ルーザー様と高松は、才能を見出した者と見いだされた相手でいいコンビだと思います。でも、ルーザー様の最終的な目的は「兄弟の力になる」事であって、その兄弟が複雑な生まれである以上、予期せぬ事でくじける事も出て来そうです。
片や高松は、ルーザー様への恋心があっても、基本的には野心家で保身を怠らない人の様に思います。どういう弾みでガンマ団に関わったかは不明ですが、入ったからには一族であるハレを出し抜くくらいの意気ごみはあったろうと思います。
兄弟間の感情のもつれでエネルギーを失うルーザー様と、自分だけの野心がなくもない高松では、いつか破綻が来たのかもしれません。高松には、恋か夢か選ぶ機会さえありませんでしたが。
ルーザー様と夢、なら高松は選択を迷うかもしれませんが、キンちゃんと夢、なら即キンちゃんを選ぶと思います。仕事も研究も余人に任せられるかもしれなけど、キンタロー様にはある程度までは自分が必要だと信じられるのでしょう。
ルーザー様も高松を必要としていない訳じゃないと思いますが、彼の根本のエネルギーがライオンパパの生きていたわずかだった幸せな頃から出て来るものなら、彼に高松が絶対に必要とは言えないかもしれません。
■日誌っぽい事を書きます。
さくらが綺麗です。早咲きのさくらなら何とかこちらでも開花して来ました。浮き浮きします。
自分は浮かれやすいです。即、落ち込みやすい事も意味します。昔赤ちゃんに近い頃、近所の花火大会に連れて行ってもらった時、パッと光る花火に歓声を上げていたそうです。怖いとか、音が大きくて嫌とかでなくて、花火に興奮していたそうです。
感性豊かというといい感じですが、大人になって花火一つ、桜一本そうそう興奮してはなりませんが、枯れているかのように見えた木の枝の先が段々ピンク色になり、次第に薄赤い小さな花が一斉に咲くのにはドキドキします。
絵画や文学作品なら、制作されて年数が立っているので冷静に観賞できそうですが、生物であるさくらには嘘がつけません。自分まで軽やかな気分になります。気ばかりはしゃいで怪我しがちな時期なので、気をつけたいです。 |
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