■気が付いたら、眠っているキンちゃんの漫画や小説ばかり書いていました。24年間の雲の中の様な眠りではなくて、高松という父の遺産に守られて、一個の人間として安らぐキンちゃん、をよく想像します。
髪はシンタローと同じ直毛が正しいと思いますが、色素が大分薄いのと、高松の手入れが行き届いているのと、栄養がいいせいで、鳥の雛の様な甘い金色じゃないかなと思います。グンマがシルバーっぽい金髪なので、ならキンちゃんは赤系の金髪なのかなと妄想します。
■細雪中巻を読んでいます。妙子の奔放な生き方の、明るい面が中巻に詰まっています。下巻になると奥畑や板倉、三好達との異性関係が明らかになりますが、中巻の妙子はお嬢さんっぽい暮らしです。
中巻の冒頭で妙子は結婚の支度金について言い出します。彼女達の婚礼の費用と言うのが一体いくらなのか想像がつきませんが、雪子の婚礼の時は、帝国ホテルに遠縁の親戚まで一挙に集め、他とんでもない規模になっていそうです。
妙子の生活費の額を超え、雪子はどんどん一族のお金を浪費していきます。それがお嬢様というものらしいです。妙子は自分の持参金等にまで意見せねばならないあたりで、お嬢様とは言えなくなっています。
ふと妙子が中巻の冒頭で「結婚の支度金」について言い出した時、もう板倉と交際があったのかなと思いました。中巻の物語のピークは妙子と板倉の急接近にあると思いますが、水害の前から交際があったのかもしれません。
妙子がどこまで自分の意志で、「結婚の支度金を自立のために使う」と言っていたのか疑問を感じました。妙子と言うと自立心旺盛な近代娘ですが、彼女が大きく行動に出る時は大体内縁の伴侶がいるようです。
■高慢と偏見のベネット夫人の様な気分で、近くの文具店に行きました。夫人はジェーン達未婚の娘達を5人抱え、日々婿探しに奔走しています。
愛した娘達がオールドミスでは世間体云々ではなく、ベネット氏の死後、娘達は文字通り路頭に迷う事になります。ジェーン達には父の財産を相続する権利がないので、「結婚して夫に生活させてもらう」しか生きる道がないのです。
乙嫁語りのアニスの内気な生活に異を申す意見があったと聞いた時、むしろ、そんなお金持ちの家の奥様が汗水たらして働く方が違和感を感じる、と思いました。
ベネット家5人姉妹も、一応中流の家の娘なので絶対に働きません。所有地から上がる利益で生きるのが普通です。彼女達がピアノや刺繍ばかりしているのは、それが周囲から望まれているからです。働く、という事への嫌悪と畏怖はエマのミス・フェアファクスを見ているとよく分かります。
話がどこかへ行ってしまいました。自分は既刊を次の大阪インテックスやガン流3で、どなたかに読んでもらいたくて、値札を作り直したり、卓上本棚みたいなのを買ったり、お品書きを作ろうとしています。愛したもの達を、どなたかの所へ送り出したいという気持ちは、ベネット夫人を思い出させました。 |
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