madeingermany

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...... 2016年05月17日 の日記 ......
■ 活字   [ NO. 2016051701-1 ]

■給料前なのでお金が無く、急を要さない買い物について書き出して整理しました。旅行についての金銭準備等は兎も角、雑貨のたぐいを書き出しているとわびしくなりました。三四郎だったかで、周囲の男子学生が石鹸を買うにも上等なものを買うのを主人公が知って、落胆する場面があった気がします。

漱石の場合、猫に書いてある通りにツケでジャムを一月5瓶くらい買って食べていたそうです。当時はツケ払いが普通だったと思いますが、収入の結構な部分がジャムとパンと書籍に消えるのでは細君は納得いかなかったでしょう。

荷風は生活スタイルがハイカラだったからパン食だったそうですが、漱石の場合胃に優しいらしいパンを食べつつも、砂糖やジャム、菓子は子供の分まで食べていたそうです。金がないと言う割に、案外放恣な人だったのでしょうか。



■昨今女性の研究者も多数いると思いますが、ある社会科学の本を読んだ時。色々有益そうな事が書いてあって成程と読んでいると、「しかしながら女性は〜」という一文に内容が続き、今まで読み進めた有益そうな事は全て男子向けの分析であり、女性は読まなくてもよかったのか、とガッカリした事が何回かあった様に思います。

社会科学系の本で主語が特になかったら、大体男性に対しての本かもしれません。「最近の日本人は〜」等弁舌高く書いてあって、中途で「しかし女性と言えば〜」というくだりになると、非常に残念になります。

そうなると本を選ぶ時始めから、「女性について」等銘打った本を読めと言う事になりそうですが、そういう本があるとしても、テーマが限られてきそうです。




■活字に飢えていたので、昨日今日でまた二冊本を読みました。

■化粧する脳
■昔話に出て来るのは何故お爺さんとお婆さんなのか

を読みました。前者は出だしが「男性は有史以来化粧をしない、女性は化粧をする」というだったので首を傾げましたが、読んでいると面白かったです。書いているのは脳科学の研究者だそうで、普段はもっと難しい話をしているのだろうなと思います。

本の主旨は「化粧とは人目を気にするという高度な行為であって、脳も化粧と言う行為に従い、顔面を認識する事で自他の区別を行うと言う進化を遂げている。しかしながら化粧の外にも挙措を磨くのも必要かも」というものだったと思います。




いい事言っているのに、「昔のフランスの上流の人はカツラを被り、男でもハイヒールを履き、レースやものすごい高価な衣装を着こんでいた」と自分はパッと思い出しました。流行りの戦国武将の身ごしらえの華美な事は何と説明するのでしょう。

男性は化粧をしないものとされるのは、近代化が進んで実用的な振る舞いが重要視された後だったかなと思います。日本の男性でも公家、武家、裕福な方の庶民は化粧をしたかと思います。

むしろ女性の方が簡潔と言えば聞こえがいいですが、貧相な立場だったのではと思います。そして、男性は社会や組織の中で生きるので人目や立場を気にして振る舞うけれど、そういう教育が薄い女性の方が概して周囲にこだわらず自由に振る舞うとかも、どこかの本で読んだ気がします。

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