■高崎駅に行く事があり、構内のコージ―コーナーでレモンパイを買って食べました。爽やかで美味しくとも結構なカロリーです。それでもコージーコーナー独特の「駅にある美味しいもの」感には抗えません。駅以外にもコージ―コーナーはありますが、自分が初めて出会ったのが高崎駅構内でした。
セーラームーンのうさぎのママ、育子さんの得意なお菓子はレモンパイです。スタイルがよくて、お友達が沢山いて、明るい美少女で幸せそうなうさぎが食べる、ママの手作りレモンパイ。レモンパイを素通り出来るはずなかったです。
■正月に山陰線の城崎温泉駅を通過した事が悔しく、今になって志賀直哉の城の崎にてを読みました。どこどこにてという小説のタイトルや手紙の結び方は割と余所でも見る気がしますが、この内容と文章にしてこの簡潔なタイトルとは、志賀直哉は無欲なのかと思います。
■南国について考えていたら違和感に襲われたので、書き出してみます。
・シンタローはサビが好き。世界征服に邁進する独裁者の父と、金持ちの世捨て人の叔父なら、若い時は後者に惹かれるかもしれない。
・サビはシンタローが好き。ジャンにそっくりだから。しかしシンタローはマジックの息子である。実の子ではない事をサビは知っているけど、事実上マジックとシンタローは親子で仲良し。シンタローは叔父さんが一番好きだとサビは確信し、マジックに優越感でもあるのか。息子を愛せば、勢いその父親まで愛憎の渦に参加してくる。
・サビとマジックの関係は駄目な親子っぽいので、サビがマジックを恨もうとも、所詮家族の中の事だったのだろうと思う。怒りや憎しみを息子のグンマにぶつけて、サビはスッキリしたらしい。
・サビは憎んでいる男の息子を愛している事になる。優しかった兄と一時はルーザー様を呼んでいたのに、グンマには南国でもPAPUWAでも実に冷淡。親代わりみたいなマジックの息子であり、優しかった次兄の子でもあった息子のグンマはどうでもいいのか。
高松も本当はいつも目で追っていたのは、シンタロー(キンちゃん)だったと思う。罪のないグンマを不幸にしても、シンタローさえ立派な父親に育てられて幸せになれれば、高松はよかったのだろうと思う。
高松のその傲慢な感情は、かたくなに非公開だった割に、キンちゃんの出現でグンマにも明らかになる。サビは恨んでいるけどマジックが好き、ジャンも好き、シンタローも好き。高松は恨んでいてもマジックを信頼し、シンタローを可愛く思い、ルーザー様とその息子のために生きている様なもの。
マジック、サビ、高松の愛情のベクトルがシンタローに集中しまくっている。シンタローはミヤギやアラシヤマからの好意まで独り占めなので今更なのだけど、グンマを真に愛するのは誰か。
サビは「優しかったルーザー兄さんの息子」だったグンマも、「父親の様であるマジック兄さんの息子」でもあるグンマにも冷たい。マジック大好きなハレですら、グンマに特別な対応をした事がない。ハレはマジックが大好きだから、シンタローだの、白シンタローだの、コタだのに贔屓を示したのに。
グンマは幸せでいる演技が出来る子の様な気がする。他人である高松に世話をされた時、嫌悪や疑惑、拒絶を示したら幼い自分を世話するものがない事を直感で理解したのかもしれない。グンマがやろうと思えばライオンパパ、マジックに並ぶ両目秘石眼で高松の体を貫く事くらい、幼稚園の頃に出来たろうと思う。
そういうクールな子の方が、親族間の濃過ぎる愛の奪い合いの場から早目に撤退出来るのかもしれない。昔の身分ある男性の様に、普通に結婚して、普通にグンマには幸せになって欲しい。グンマにはその力があると思う。 |
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