■今カバンの中に、天平の甍が入っています。遣唐使船なんて聞くとワクワクし、僧侶達の苦労を他人事の様に読んでしまうかもしれません。ところで遣唐使船に女性は乗れなかったとか。海の神様は女性で、船に女性が乗っていると沈められるそうです。
乗ってもいいじゃないと思いますが、当時の国内で女性の地位はそんなに低くなかったはずです。もう少しで源氏を書いた紫式部の時代になりますし、結婚も観念的には男女平等、女性が不動産を持つ事も出来たそうです。
女性が不動産を持つと言うと、末摘花を思い出します。源氏では様々な女性は「いる所がない」と嘆きますが、末摘花は住む家だけはあった様です。今の様に固定資産税等があったとしても、彼女は末端でも皇族なのでパスでしょう。
京都の真ん中とはいえ荒れた屋敷、草が生い茂り、庭の小川も無くなった様な有様でも彼女は住み、父譲りの古い毛皮を羽織って恋人を待っていたのでしょう。美人でも浮舟や大君、中君は家にいられなくなり、入水、死去、結婚とそれぞれ苦労しているので、末摘花はある意味恵まれていたのかもしれません。
■紙の短い高松が好きです。ナイスミドルの良さがよく出ているスタイルだと思います。ジャンと同世代という扱いですが、南国最終巻の高松とジャンは教員と学生くらい差がありそうです。ジャンは年の差、人生経験の差なんて全く気にしなそうですが。
短髪高松は、みそぎが済んだと言う事でいいんでしょうか。「ルーザーがいけない子だと高松を叩いたからお仕舞い」とはグンマは思わないでしょうが、グンマ以外の青の一族はもう構わなそうです。
シンタローにとって高松は「どうせそんな奴だろうと思った」程度だろうと思うので、罰とかみそぎとかそんなイベント、あるならもっと以前にあったと思うくらいでしょう。
■もう少しで入稿できそうです。表紙をもう少し考えて、本文のページ数を確認し、小説部分の誤字脱字を確認すれば入稿します。三連休前に済ませ、群馬名物の超猛暑前に入稿しようと思っていたのですがまだやっています。
群馬って、内陸だから暑いそうです。新潟や茨城の様に海水浴場があるわけでなく、夏場の観光地と言えば県内の各種イベントになります。群馬と言えば豊かな自然ですが、余りに見慣れていて、夏だから行こうとは余りならないかもしれません。でも冬に自然を目指していくと、寒さとアイスバーンで楽しむどころでなく、山々に行くなら今だと思います。
温泉も同様です。暑い住宅地を離れ、よく手入れされた日本庭園がある旅館で過ごす、なんて最高です。
自然と言えば、この間出勤しようとしたら、道路わきに鹿のなきがらがありました。不思議と奈良公園や宮島にいる鹿達より、大きかったと思います。安らかに眠れたでしょうか。 |
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