■読みやすい日文のシリーズの中に、大岡昇平の作品があったので借りて来ました。タイトルと作家だけ暗記して、中身を知らない違和感が本を手に取らせました。
梶井基次郎、水上勉と昔読んだけどこの10年くらい読んでいない気がする作家の作品も借りました。10年くらい何をしていたのかよく思い出せません。谷崎、荷風、漱石だけで結構ハイなローテーションだったのだろうと思います。
昔なら、文豪が元ネタのドラマCDが聞けなかったと思います。ギャグな漱石とか、萌えな鏡花とか、今は楽しいです。鏡花とか、文体が難しいですがいずれゆっくり読み直したいです。
■サビについて考えていました。高松と最も付き合いの長い友人であり、彼の死がチャン5の引き金なら、間違いでも自分なりに彼への結論が欲しいです。以下はサビ雑感です。
南国テレビアニメの青い髪のサビが好きでした。あのサビなら、後半のシリアス展開?でもナイスミドル高松と組んで悪い事してましたと言われても、それだけの事情があったのだと思えます。
・サビはシンタローとグンマを交換したのを、全く後悔していないし、謝るべき事だと思っていない。何故なら。
■サビがジャンと言う恋人を失った事 ■サビがルーザーと言う兄の一人を失った事
これらはマジックが原因なので、彼の息子であるグンマには相応の仕返しが必要であるとサビが思ったから。マジック自身へ報復せず、無抵抗のグンマから父親を奪ったのは、マジックに仕返しなんかすれば、サビは死罪、よくて勘当、無一文になるから。
・よく考えなくとも。生前ジャンは、サビに自分が秘石の番人である事を話し、自分がガンマ団のスパイのために潜り込んでいる事を話していないと思う。
または話しても、サビが真剣に聞かなかったか。サビと付き合うようになった時点で、ジャンが自分の使命を放棄したかだろう。だらだらと一団員として在籍していたら、ジャンの違和感の理由が分かったルーザー様に消されただけでは。
つまりサビとジャンは、将来の事をきちんと話したという事もなく、恋人気分を満喫していたら、急にマジックだのルーザー様だのの横やりが入った事になる。単なる恋愛中であるサビには寝耳に水。一族の男である責任とか皆無なので、周囲に対する怒りだけ湧き上がるんだろうと思う。
まだサビはハイティーンであり、ただでさえ御曹司で何も考えなくてもいい立場なので、輪をかけて世間並みの悩みがないジャンとの付き合いは気持ちよかっただろうと思う。サビに「普通は」と意見しても、青の一族自体普通とは言い難いのでダメだし、ジャンの「普通」は、「ジャンの普通」でしかない。
何かサビとジャンの周囲に暗い物があるなら、原因は自身でも相手でも互いでもなく、全ては青天の霹靂となる。サビには我慢しないだけの言い分があり、弱く無力だったグンマは余りに可哀想な事に、何故か他人の高松が育てる事になった。
他人の普通は自分の普通に非ず、逆もまた然りとしか言えません。今夜は最高とめかしこんでいるサビとジャンに前には、幸せしかないでしょう。嫌な事は人のせいだから。
PAPUWAのジャンが「逆境に負けるな俺」と言いますが、全ての悪い事の原因は己の内にあらず、外あるのだという考え方は、ある所にはあるようです。 |
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