madeingermany

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...... 2016年07月28日 の日記 ......
■ 地方   [ NO. 2016072801-1 ]

■漱石と言うと女性を責めがちですが。明暗のお延は劇中で「贅沢」「己惚れ」と散々周囲に言われます。確かに彼女は綺麗な指輪や着物をまとい、自分の直感だけで津田を伴侶に選んだ女傑です。

それだけであれこれ言われなくてもよさそうですし、外貌の美しさなら秀子の方も自信ありげで、財産は吉川夫人の方が勝るでしょう。全ては延子が夫や岡本も含めて、孤立無援であるせいなのかもしれません。

津田は女性に好かれるタイプで、秀子も吉川夫人も清子も津田に愛着がある様です。そんな津田を外部から来た延が得てしまえば、女性達は面白くないでしょう。延をいじめる事によって、いかに津田が皆から愛されているのか説明される不思議な小説です。



■献血の車が職場に来ていたので寄ってみましたが、お医者の問診?を受けたら、献血は次回と言う事になりました。注射針が苦手でも、たまには人の役に立ちたいと思いましたが、軽い貧血と低血圧は治りそうにないです。



■今更ですが、グンマを育てたのが高松ってのはすごいと思います。グンマは父親が亡くなったとされた後親類に預けられたとか、お金持ちの一族だから使用人に囲まれて成人したというなら妄想の余地もありませんが、どうしたのか。

高松はグンマとの暮らしと自分のキャリアなら、踏ん張って両立させそうですが。ルーザー父子と自分のキャリアなら、前者を最優先しそうです。

ルーザー様が生きていさえいれば、高松の人生は全く違ってたんでしょうか。上司というだけで、そこまで思い入れがあるというのもすごいですが、高松が上手く立ち回ってお金持ち達から離れなかったのか、本当にルーザー様と高松の関係を信じていいのかだと思います。



以下は妄想です。

・生きているルーザー様。元気過ぎてマジックから研究一色の生活を送る様希望されているのに、よかれと思って団内の経営に口を出している。

家族経営の仕事だから、先代総帥の血を引くルーザー様に発言権があってもいいけど、それでは何故マジックが頃大粛清を行ったのかと言う事になる。兄の立場を弟が狙う様で、マジックのトラウマを刺激する。



・妻帯させたと言う訳ではないけど、キンタローも生まれたし、父親として周囲を見れば、多少は安全な生き方を選ぶようになるかと思えば余りそんな事もない。

本人にやる気がある所を利用し、大きな仕事であると言い、弟を地方に送るマジック。ルーザー様は権力を握りたい訳ではないので、異動に対しては反抗しなさそう。

問題は彼が兄弟と離れて暮らせるかという一点。兄が心配、弟が愛しいという感情だけで先走る男なので、マジックは暇なサビをルーザーと一緒に地方に行かせようと考える。ジャンとサビが自然に引き離されるので、マジックにも好都合。



・一件落着と思いきや、次兄の赴任地が本当の田舎だったので難色を示すサビ。田舎なら高松に行かせればいい、かえって落ち着くんじゃないのかと主張する。

高松とすると苦労して得た技術だの立場だの、田舎に行けば手放したも同然であるし、何より田舎の学校ではキンちゃんがどれくらい勉強できるのか疑問もある。

地方から出てきた自分がまた地方へ帰るのは惜しくもあるけど、今の自分の全てはルーザー様にあるので、田舎に何か不足があるなら補えばいいと腹を決める。

田舎と言っても、病院も患者も仕事もあり、義務教育までならかえってのびのびキンちゃんが学べそうという結論をルーザー様と出し、一路本当の田舎に行くルーザー様父子と高松教師。キンちゃんのガンマ団士官学校大学部へ進学までは、しろばんば的な世界にいたらいいなあ。

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