madeingermany

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...... 2016年08月15日 の日記 ......
■ 他意無く   [ NO. 2016081501-1 ]

■堀辰雄を読んでいます。借りていた日文全集の中に、美しい村などが収録されていました。美しい村の舞台は、他の小説に酷似している様です。

自分も昔、散歩していた懐かしい林や山がありました。美しい村の様に適度に管理されていて、逗留客もひっきりなしにあった場所です。亡くなった祖母の家の周辺でして、山の中の温泉街の、更に外れに祖母は住んでいました。

よく考えると自分は怖い事に、夕暮れ女の子一人で、旅館の裏手や山の中を散歩していました。温泉の香りが気持ちよかったのですが、もう同じ道は怖くて歩けません。当時は祖母が生きていて、何となしにどこの山にいても自分を見ていてくれる様でした。




■他意無く、南国後のシンタロー、グンマ、キンちゃんの事を考えていました。


・マジックが、「(物理的に)シンタローは自分の息子ではない」事を認めるはずがないと思う。今まで薄々、シンタローの黒い髪と瞳、雪花石膏という程は白くない肌、飾らない素直な性格を見るたびに、「自分の子じゃない」とは思っていただろうが、彼は認めなかった。

青の一族の人工授精の精度がどこまでなのか分からないけど、親族でも配偶者でもない人間が多数関われば、間違いだって起こらないとも限らない。自分の妻の妊娠報告、十月十日、分娩まで見守った訳ではないのに、「自分の息子」と言い切る一族に弱みはないのか。


・そんなこんなで、キンちゃんの出現も、高松の首をかけただろう自白も、グンマの本当の父は誰かと言う事実も、マジックはものともしないと思う。もともと半ばシンタローとの関係は父子関係を越えていた。


なので。

■マジックとシンタローの関係は、身分上全く手を入れない。父子のまま。

■グンマはルーザー博士の戸籍(英国籍ならそもそも戸籍制度がない)上、身分上息子のまま、マジックの養子になる。グンマがマジックをお父様と呼んでも不自然ではないし、一族間の養子なら比較的周囲も受け入れやすい。シンタロー程グンマが組織内で目立たない事への説明にもなる。



■キンちゃんの場合、最早「出生後の事務手続き的なミスだった」として、公的な身分証を作ってしまうのだろうと思う。出生関連の届けがないまま24年も過ごしていたのか、それまでどうしていたのか総突っ込みだが。

一族内に学校も病院もあって不自由していなかった、24歳になって就職するのに身分証を確認しようとしたら、ミスが発覚し、さかのぼって身分証を作ったとか。

公的機関にすれば、謎の言いがかりだけど、出生関連の届けは医者だった高松の仕事だったと言えば、その後の高松放逐の理由になる。



または。

ルーザー様の子息を生んだものの、母親が出生届けを出すのを拒み、無戸籍のままだったとか公表する。亡くなったルーザー様にそんな関係の女性があったとか、亡くなったのをいい事に言いくるめ・・・られないな。

男の子の父親は暗殺者であり、父について公になれば男児の今後によくない影響が出そうだから、ギリギリまでどこかでキンちゃんをかくまっていた女性がいた事にするとか。ならば母子家庭として出生届けを出せばいい訳で、ルーザー様は既婚女性に自分の子供を生ませたか、全く同意なくして女性に自分の子供を生ませた事になる。

(事実、青の一族から声がかかる優秀なる女性が必ずしも未婚であるかは分からない。またその後女性が婚姻、出産する事もあるだろう。)


それくらい日本においてなら、戸籍無戸籍の問題は拡大していきますが、全ては漫画で何よりです。

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