■矢も楯もなく、地元のケーキ屋でケーキを買って食べました。甘いのにしつこくなく、好きな味です。最近夢にお菓子が出て来て、紛らわす様に甘いコーヒーなど飲んでいましたので、スッキリしました。
■グンマと言えばお菓子好きの「バカ息子」ですが。あれって盛大な意趣返しかのかもしれないと今日思いました。新生でないガンマ団の頃のグンマはおバカでも暗殺者らしいキャラだったと思います。
それが新生ガンマ団後はゆるふわになったのなら。冷酷なマジックを「本当は清廉潔白で温和な性格だ」と信じていそうなシンタローに対し、何か言いたい事でもあるのかと妄想します。
グンマは、実はシンタロー程過保護ではなかったと思います。高松一人ではグンマを守るにも限界がありますし、高松はグンマが両目秘石眼である事、マジックの血を引く事を極力隠すために、グンマをなるべく一人でいさせるでしょう。高松の「お仕事」への反撃が、弱そうで孤児っぽいグンマに行かないとも限りません。
葛藤はあるにせよマジックを信じて前向きなシンタローと、あの高松の懇切な指導で科学者になったらしいキンちゃんに、グンマは何か言いたいでしょう。少なくとも彼が率先して賛同するのは、したとしても本意とは思い難いです。
■引き続きシンタローについてです。昔アニメージュで、「シンタローが島から帰った後の話も見たい」という投稿に対し、「ショックを受けるだろうから勧めない」という声があったのをよく覚えています。
そんなことないと思いながら。自分はシンタローがコタローに殺された事よりも、その後のそれぞれの反応がショックでした。疲労や行き違いの果ての急死と言うと、NANAのレンを思い出しますが、レンの場合はほとんど一巻レンのお悔みで、その後の物語にもレンの影が濃いです。
シンタローの死後、ショックだった事。
■コタローが人一人殺したのに平然としている。 ■そんなコタを怒る事も叱る事もしないで、シンタローの魂にベッタリのマジック。あれではコタがぐれる。
(PAPUWAでもマジックはコタの催眠状態での出奔は「逃げた」。シンタローについては、心戦組がシンタローの乗っている艦を攻撃した事を責め上げ、シンタローが行方不明なら全軍挙げて一斉捜索に迷わず踏み切っている。コタは親離れが早そう。)
コタローは人を殺しても平気な子、生来残忍な子なのだという描写だったのかもしれませんが、シンタローの回想の中のコタはもっと愛らしかったと思います。シンタローの記憶ミスだったのか。
恐らくキンちゃんもコタも、「今すぐシンタローから解放されたい」の一心だったのだと思います。キンちゃんはシンタローの魂に自分の魂が圧迫されていて既に瀕死でした。コタローも、どんなに待っても迎えに来ないシンタローを忘れてしまいたかったのではと思います。
シンタローに本当に必要なのは。
■溺愛してくれるパパ ■崇拝してくれる同期の美青年達 ■すごい財産と地位と権力
であって。ショタっ子は最初から、彼にいらなかったのかもしれないと思います。パプワとシンタローは友達ですが、パプワが熱烈にシンタローと一緒にいたがる要素が大きいと思います。
パプワとシンタローはお互い秘石の要素を含んだ存在なのに、年齢差と体格差故にバトルにならない・干渉し合わないから、折り合いがつくのだと思います。「2人の友情を引き裂く秘石」なんて描写もありません。
シンタローは何故コタローが幽閉されたのか、マジックから説明されていません。「コタローは危険だ」と言ってもシンタローは否定しただろうと思います。もしマジックが「コタローは危険だ」とシンタローに説明していて、シンタローはギリギリまで否定していて。
その後コタローがマジックを殺そうとし、巻き添えで自分が死んだ後。シンタローはコタローを信じなくなったのかもしれないと思います。コタは思考の外になったというか、キンちゃんと同じくらい余裕のないシンタローに、コタの事もパプワの事も思いやる余裕はないでしょう。
シンタローはマジックの赤い軍服を積極的に着ています。優しいパパの服だったのだから喜んで着るでしょうが、コタには誰が着ていようとも、赤い軍服は恐怖の象徴です。ハンターとウサギみたいな感じで、見ただけで逃げるでしょう。
コタが晒されていた恐怖も、グンマの止まらない慟哭も、シンタローには届かないと思います。届いたからどうだという事もありますが、劇中最大の愛と正義はシンタローに集中し、シンタローに追随出来るキャラだけが生き残るのだろうと思います。 |
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