■高松は医者ですが、劇中に薬剤師や看護師が登場せず、本来彼等の業務だろう事を高松かキンちゃんがしている様です。お医者の最大のお仕事は診察かなと思いますが、自分に診察を漫画にして様になる力量はありません。
なら看護師業務をネタにと思っても。知人や職場の看護師さんは実に雄々しいです。ベッドメイキングにしてもシーツがピンと張っていて、神々しいです。自分が通院する際に院内を見回しても、看護師さん達が病院を切り盛りしているんだろうなという、雄々しさを女性達から感じます。
つまり。妙な妄想や照れが、看護師業務に混じる事はないんじゃないかという事です。同人だからよく言えば大らかでもいいのでは言えますが。面の皮の厚い高松が、仕事面でしまりがなくなるのも想像出来ず、あえて出来るなら。
高松が患者で、キンちゃんが看護師の卵なイメージです。力持ちのキンちゃんなので、彼が看護に慣れるまで高松は色々押し殺していそうです。
■上越線の父である岡村貢に敬意を表しに、石打駅まで行こうと思います。越後湯沢から一駅と言う好立地ですが、一時間に一本電車が止まりません。上り下りを組み合わせればと思いましたが、そもそも電車が止まりません。
越後湯沢〜六日町までは何回か移動した事がありますが、ほくほく線利用でした。ほくほく線の利便性はそのスピードと車両の快適さですが、見事に石打駅はスルーです。岡村氏の銅像を石打で見るにしても、下手すれば駅前で2時間待ちます。石打圏内に温泉施設もあるのですが、駅からかなりあります。
■昔の旅行と言うと、何か月というものが多かった様です。江戸から草津に行くにしても、病身に無理をしていくのだから命懸けだったでしょう。行楽目的での温泉の旅も、古くからあったらしいですが、豪商・豪農・偉い武士でないと難しかったらしいです。
普通の人は、山奥住いなら自然にわいたお湯に入り、都心の人は銭湯だったのでしょう。康成や井上靖ではないですが、温泉ってとんでもない川岸とかに沸いています。採掘したものでない場所に小屋を建てての入浴だったなら、むしろその方が自然だったのでしょう。
今でこそ、立派なホテルの中にしか温泉が沸かない様な錯覚を覚えますが、敷地内でボーリングした場合、遠くの源泉から惹かれている場合と、色々かと思います。草津みたいに源泉自体が名物になっている場所は壮観です。
温泉に行くにしても、遠方の社寺に行くにしても、基本は徒歩でした。駕籠、馬、馬車、人力車、鉄道とあるにはあっても、今ほど鉄道は全通していません。
一日どんなに歩いても30キロ前後。前進のみでは旅行にならないので、観光や食事、交流などをいれて。約300キロくらいである東京〜新潟を踏破するには、半月くらいかかります。
新潟と東京の間には、群馬があり、群馬には赤城、榛名、妙義、谷川と山ばかりあります。高いは険しいはで、本当に上越線が出来る以前はこれまた命懸けだったでしょう。戦国時代の様な戦略的行進ではなく、普通の人でも山を越える訳で、時間も人員もかかったろうと思います。
いまでこそ新潟〜東京は2時間くらいで行けます。新幹線不要論とか、情緒がないとか色々言われる新幹線ですが、なら歩けというのかと今更思いました。
宮脇氏は新幹線がお好きではなかったらしいです。ムーンライトえちごの群馬県内の停車駅は高崎のみ、しかも明け方に高崎に来るため、県内北部からは乗りようがありませんでした。氏はあくまで都会人の余裕をもって鉄道を愛したのだと思いますが、田舎人には新幹線の駅が天国行きの改札に他なりません。 |
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