madeingermany

[PREV] [NEXT]
...... 2016年09月13日 の日記 ......
■ 自己投影   [ NO. 2016091301-1 ]

■秋が来るので、植物を愛する高松の報われる時期かもしれません。収穫する様な種類の植物を育てているのか分かりませんが、もっぱら振る舞われるのはキンちゃんでしょう。と言うか、疑わずに口にするのが、今となってはキンちゃんくらいしかしないとも言えそうです。

高松なので数々の(普通の)試験場の作物を、黙って皆に食べさせ、(普通の意味の)反応をうかがうくらいはしているだろうと思います。



■明治期の紀行文を読み通すのに時間がかかりました。次に口語体の本を読んだら、あっという間でした。その紀行文は、当然ながら当時の習慣とか無説明で書き連ねてあるので、想像力を大変使いました。

昔って、なんで大の男がゾロゾロとくっついて旅行するのかかねがね疑問だったのですが、それだけ旅が危険で苦労するものだったからなんだなと今知りました。おしゃべりでもしながら歩かないと、基本徒歩移動なので気が滅入りそうです。

自分も今秋、行きたい温泉があるのですが、駅から徒歩5分の旅館でも、恐らく周囲は山の中です。鬱蒼とした山の形を眺めながら、単身カートを引いて歩くのは、もうそこが梅田駅構内でも、上野駅のホームでもない事を思い知りそうです。




■初めて読んだカップリングの本は、幽白だったと思います。昔なので「中学生向けイラスト投稿コーナー」的な学研雑誌のページに癒しを求めていました。

高崎のアニメイトに行ったら、中学生が買っていいのかと迷う様な本が山積みになっていました。特に修正がかかっていることは無く、今にして思うと赤豚さん等で、全年齢とアナウンスされている範囲の描写でした。

全年齢と言っても、カップリングものなので相応の描写があります。漫画といえばりぼん、小学生が読んでもショックを受けない程度のキスシーン等(結婚式で皆の前でするキスとか)くらしか読んだことのない自分には、衝撃でした。

自分をアニメイトに連れて行った知人は、今は多分オタクを辞めています。漫画と言えばちゃおでも少年向けも何でも読む人だったので、カップリングものの同人といえども一過性の興味だった様です。それとも、うるさいオタクの見本みたいな自分が近くにいたから、呆れて辞めたのでしょうか。




前置きが長くなりましたが、蔵馬と飛影の話です。蔵馬と言えばバラ、ロングヘアの優しそうな美形と言う、星矢にいそうなキャラでありながら、幽白の主人公が中学生、学園ものの面もあったせいか、妙に親しみがありました。

美しい男と言う、アンビバレントな存在を普通にしたのも蔵馬だったと思います。冷静さと優しさ、美しさと狂気みたいな、見ていてクラクラするくらい蔵馬は魅力的でした。漫画を描いているのが冨樫先生だけあって、妙な偏向や萌え駄目もなく、人気キャラでも、キャラ崩壊の心配を一回もさせませんでした。




当時よく分からなかったのが飛影でした。クールで強い、努力家、でも人情家で多分寂しがり屋という絵に描いた様なツンデレでしたが、時代にもマッチし大人気でした。

子供っぽい外見かつ強いから、主要な読者である男の子に支持されるのは分かります。ですが飛影は女子にも大人気でした。小さくて可愛い、ツンデレ、かわいそうな境遇とキャラの要素はあれど、決め手は自己投影だったのかなと思います。

誰だって強くてカッコイイものが好きで、その上「貴方の気持ちわかる」みたいなキュンとする瞬間があれば、萌えは永続します。言いたい事上手く言えない子なのに、無意識に行動で示す幼さが愛しいとかギャップもあり、「まるで私みたい」と当時の娘さんに思わせたのでしょう。右になりやすいかもしれません。

...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: