■ヒカ碁のアニメを見ています。名人と佐為のネット碁が終わり、ヒカルが黒の逆転の可能性を示していました。佐為は喜怒哀楽が激しいと言うか、落ち込むといつまでも落ち込んでいます。
虎次郎はこんな佐為の望むまま、別れが来るまで碁を打ってくれたのでしょう。ヒカルにそこまでしろとは言えません。ヒカ碁は物語にパワーがあるなと思います。佐為がいなくなるのが寂しくとも、佐為との別れを受け止める覚悟も一緒に、物語は与えてくれる気がします。
■井上靖の小説を読んでいます。しろばんば的なユートピアが、いつか他の小説の様な殺伐とした空気になるのかと思うと、続編が恐ろしいのですが、意外とそんなに怯える事なく読んでいます。しろばんばも主な視点が洪作にあるだけで、ギスギスした面はそういえばあったなと思いました。露悪的でも勧善懲悪的なノリでもないので、普通に読んでいました。
■シンタローが自分のママだと思っていた女性が、本当にいたのか考えていました。マジックの妻たる女性は、体が弱いためにマジックやシンタローと暮らせないのだと、幼いシンタローがマジックに言い聞かせられていた可能性があります。マジックを困らせないために、ママに会いたいと、幼いシンタローが言わなかったとも考えられます。
その嘘の破綻するのが、コタの誕生です。シンタローを生んだ女性と同じ女性が、コタを生んだのかもしれませんが、マジックと入籍してないだけで、シンタローやコタの事をもしかしたらちゃんと「息子」として案じながら、亡くなっていったのかもしれません。
つまり青の一族は、息子を生んでくれる女性達と入籍しない余りに、どれくらいの人数の女性が彼等にいるのかは、もしかしたら彼等自身も知らないのかもしれません。数多いた女性の一人を「体の弱いママ」として、マジックはシンタローに一回くらいは会わせたのかもしれません。
非道としか言いようがないと言うか。あえて彼等をフォローするなら、徳川将軍の生母というのは大体、大奥に呼ばれた町娘達だった様です。いやしい生まれの彼女達が正妻として尊重される事はなかったはずです。300年の安泰の秘策だったとか。
■南国&PAPUWAの数少ない女子キャラに、コージの妹のウマ子ちゃんがいます。いい子だと思う点は沢山ありますが、以下の彼女の話にグッと来ます。
ウマ子は小さい頃体が弱く、いじめられていたそうです。でも、生き別れの兄がいつか帰って来て、自分を守ってくれるのを夢見ていたそうです。夢見るだけでなく、弱かった体を自らトレーニングし、今の様な強い女性になったそうです。
コージと出会った時のウマ子は既に強くなっていましたが、素直さや女性らしさもあり、伊達に鍛えていたんじゃないだなと思わせます。自分が受けていたイジメ、それを克服した話をしたのはアラシヤマでした。彼等はいいカップルになると思います。
ウマ子は、リキッドにそういう内面の話をした事はありませんでした。好きな人に弱い所を見せたくないと言う強気故とも思えますが、リキッドの一連の彼女への否定的な言動の数々は余り愉快なものではないです。
ガンマ団は世界中の美少年を傘下に入れようと奔走するより、ウマ子嬢をスカウトすべきだったとさえ思います。心戦組は小規模な団体の様なので、女性歓迎だったのでしょうか。
ガンマ団は完全に女人禁制。田舎の高校の様に、「女子更衣室や女子トイレの設備がなく、到底受け入れられない。男女混在のクラスなんて風紀が乱れる。」と本気で思っていそうです。田舎の学校なら兎も角、お大尽であるマジックがトップでそうなので、本気で男しかいらないんでしょう。 |
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