madeingermany

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...... 2016年09月24日 の日記 ......
■ 佐為ロス   [ NO. 2016092401-1 ]

■何も考えないで、甘ったるい高松受が書きたいです。何も考えないから出来が出来なのだと自分でも思いますが、南国&PAPUWAに真剣に向き合い過ぎると、辿り着くのはチャン5です。それだけは困ります。

人の死が余りに軽いガンマ団にいる限り、ジャンはしんみりした気持ちになる事も、人の運命みたいなものを受けれ入れる事もないだろうと思います。人生とか命とか、何回本で読んでも分からないものだと思いますし、微妙なニュアンスは家族や友人、恋人から感じないと、自分のものにはならないでしょう。



グンマは賢いから、人をもてあそぶような災いじみたことはしないでしょうし、キンちゃんも、父親の再度の死に立ち会った経験から、人命に対しては厳粛でいそうです。マジック、ハレはごく身近な相手だけには真剣になってくれそうです。

サビは分かりません。この世で一番大事なのは自分の機嫌だと彼が言ったとしても、私は疑わないでしょう。ジャンがサビとの交流で何を得たかと言っても、多分こちらが思う様なしんみりしたものではないと思います。

人の人生も命もリロード不可、失われたものは戻らないという事を19歳の時から噛みしめている高松にすれば、いつか絶対にジャンが許せない時が来るのだろうと思います。いつかはこない、そう願います。



■佐為がいなくなった後のヒカルは、フラフラと広島まで行ったり、いい碁が打てると佐為がいつもいた方を見てしまったりと、まさしく佐為ロスです。ロスロス言ってもいられず、ヒカルのママはヒカルをせめて高校進学させようとしますが、もうどこの高校入試も通らないくらい、ヒカルの成績は下がっていた様です。

和谷が高校に上がらないのは本人の希望ですが、アキラや越智も上がらなさそうのを思うと、不思議な気もします。でもアキラは高校に上がらなくとも自学自習で何でも出来そうですし、越智も必要なら家に教師を招くでしょう。



越智のお祖父さんは、越智に囲碁のプロになってほしかった様ですが、会社経営っぽい方は継がせない気持ちなんでしょうか。越智のお父さんはサラリーマンっぽいので、越智に囲碁を勧めたのはお祖父さんの好みだったとも言えそうです。何を仕事にしようとも本人の自由かもしれませんが、10代前半で生涯の仕事を決められる彼等がすごいです。

そういう人はスランプや挫折はあっても、何々ロスはなさそうです。ロスとは、感情の上での喪失感を指すと思うので、疲労や失敗の場合とは違うのかなと思います。ヒカルだって佐為の不安や焦りを感じないではなかったのだから、喪失感を味わう前に、佐為を労わる事も出来たろうと思います。




ヒカルは自分で自分をバカで優しくないと言いますが、確かに、三谷のデリケートな気持ちへの接し方や、院生時代の奔放な振る舞いは、賢くも優しくもないかもしれません。でも佐為はヒカルと別れたくなかったそうです。

ヒカ碁において、主人公のヒカルが羽ばたくには佐為がいずれ障害になるのは分かっていた事です。でももし佐為を碁打ちではなく、佐為そのものを愛した場合、羽ばたくとか障害とか、どうでもいいから佐為と一緒にいたいと思う人もあったろうと思います。

それが虎次郎だったと思います。佐為、すまないと彼は言って亡くなったそうです。・・・・亡くなった虎次郎は、同じく亡くなった佐為と同じ所に行った?訳ではないのでしょう。佐為の激しい碁への思いは、やはり現世に彼を押しとどめました。

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