madeingermany

[PREV] [NEXT]
...... 2016年10月01日 の日記 ......
■ ヒカル   [ NO. 2016100101-1 ]

■師匠と弟子、先輩と後輩など、年齢や立場に上下があるコンビ、カップルは珍しくないと思います。同い年でも性格他で力関係がある事も、やはりあると思います。

グンマとシンタローは同い年でも、シンタローの方が強くて人気者だから、グンマは遠慮していたんだろうなと思います。もしかするとグンマは「僕は両目秘石眼だからシンちゃんなんて本当は一撃で」、と思っていたらホラーですが。

グンマとキンちゃんだと、キンちゃんの世間知らずさと、ファザコンマザコン具合を見抜いたグンマはキンちゃんを、時に下に見ている気がします。従兄弟同士の馴れ合いの範囲ですが、少なくとも高松に関しては、グンマの方が高松に夢も見ないし、彼の扱いを心得ていると思います。



■ヒカ碁って、初期の佐為は圧倒的な強さと美しさ、お茶目さで、劇中に君臨していましたが、段々「見守る」事に徹底し、顔まで変わっていたのだと思いました。

碁が打てなかったヒカルを、佐為は自分の思い通りにしようと思ったかもしれません。結果的にヒカルが棋士になったのだから佐為は本望でしょう。でも、虎次郎も自分の碁が打ちたかったのでは、と佐為は思わない様です。

佐為は平安時代は孤高の棋士、虎次郎の頃は溺愛された幽霊、そしてヒカルの時代になって、やっと佐為は誰かとつかず離れずの関係を得たと言うか、我執から放れられたのでしょう。虎次郎も佐為を清めてやりたかったと思いますが、佐為は虎次郎の側にいると、居心地がよくなってしまったようです。



■佐為は消える時、「虎次郎は佐為のために存在した、私はヒカルのために現世に蘇った、ヒカルも誰かのためにあるのだろう」と言っていました。

ヒカルも佐為のために碁を打っていたようなものじゃないかな、と思いました。碁を打ちましょうと泣き叫ぶ佐為のためや、碁打ちは儲かる、じいちゃんに小遣いがもらえそう、佐為に社会の宿題をさせようとか、色々ヒカルの欲得もあったと思いますが。

北斗杯で、永夏が秀策を侮辱したと感じたヒカルは異常でした。秀策の知名度や人気を思えば、若い日本の棋士が怒りを露わにするのは無理ないとしても、余りにヒカルが怒るものだから、アキラも社も倉田も戸惑っていました。



ヒカルの頑固で周囲を気にしない所は前からですが、これらが佐為のためでないならなんなのでしょう。佐為は自分がどれくらいヒカルや虎次郎から大事にされていたのか、分かって去って行ったのか疑問です。

佐為は囲碁のことしか考えないから。


■虎次郎は佐為のために碁を打つ、病気で亡くなるから、もう佐為のために打てず、「すまない」と言ってくれる。

■自分はヒカルの碁の上達のために存在し、ヒカルが十分強くなったら去る。ヒカルも誰かの碁の鞭撻のために存在し、そんな循環が繰り返される。



非常に整然とした思考ですが。虎次郎は就職も結婚もしたのだから、佐為のためだけに生きた訳ではないでしょう。自身や家族以外に、佐為という幽霊を養わねばならず、日々仕事していた彼は十分自分のためにも生きたと思います。

逆にヒカルは、今後佐為の示した人生以外、生きていけるのかと思います。今の日本で、高校も出ないで普通の生活が出来るのかと言うと難しいでしょう。

いや、佐為ロスの時も別にヒカルは「普通の男の子に戻りたい」とは思っていませんでした。少女革命ウテナのウテナなら、自分の人生の指針の様なアンシーを失った時、「普通の女の子になろう」と落ち込んでいました。

流石ヒカルは男の子と言うか、棋士を辞めるなら高校に行かせようと、焦りまくるヒカルのお母さんが気の毒でした。

...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: