■国木田独歩を読んでいます。武蔵野が有名ですが、当時の事なので、書かれている新宿渋谷が全くの農村です。とても想像出来ませんが、よく新宿は江戸ではないと言われるのはこの辺かと思いました。ミラトレで新宿の広さが話題になっていましたが、今新宿と言われる界隈にはもっと細かく、ゆかしい名前が沢山あったそうです。
■同人誌を読んでいて、まるでプロの様な構築とキャラの動きに出会うと感動します。原作の一ページ様な同人誌、このキャラはこんな事考えていたんだ、と思わせられる本に出会えるのは幸福だと思います。
自分もそんな本を目指してネームを描いていましたが、どこまで描いても高松に甘いだけになって行きました。グンマ、マジック、12月、寿司という自分では面白くなりそうな要素を思いついたつもりでも、動かすのは難しいです。
気がついたら、ネームで高松がキンちゃんと酢飯を作っていました。そういうのって南国アニメのシンタローの役目と言うか、困った時のシンタローじゃないかなと自問自答しました。シンタローのすごい所って、大体のキャラと会話できる所で、南国アニメの皆のアニキである所は神だったと思います。
グンマがメソメソしていたら、南国アニメのシンタローならどうにかしてくれると思います。だから、自分が高松やキンちゃんを出張らせる必要はありません。キンちゃんは従兄弟なので皆の場に出て行って欲しいですが、高松は一刺客以上の存在じゃなかったなと。
高松なんて悪い事する以外本来出番のない男なのですが、自分が原稿を描く意味は彼にしかないとなれば、やっぱり高松がしゃもじを持つ漫画になると思います。
■ニュースを見ていると、何でこんな事件で執行猶予つくのと思う事があります。高校時代のクラスメイトが、すごく文学少女だったのに進んだのは法学部で、理由は悪い人を罰したいからだったそうですが、今になると気持ちが分かる気がします。
全国ニュースになるくらいだから、群馬の田舎で似た様な事件が起きるとは到底思えませんが、つい最近前橋駅で女の子のスカートの中を撮影した男がいたのを思い出しました。確か、エスカレーター上で違和感を感じた女の子は自分で男性をとらえたそうです。流石群馬の女。
全ては判例主義のせいかなと思いました。明治大正の頃の古い判例、戸主制度とか、お偉い男性達が普通にお妾さんを持っていた時代の名残と言うか負の部分が、今でも法廷に渦巻いているとか。
法曹には全く詳しくないので妄想です。でも昔ちょっとだけ憲法と民法を勉強した時、こんな古い判例が生きているんだと驚いた事があります。日本が大きく変わったのって明治維新と敗戦くらいで、しかも変わったのは表だけ、中は永井荷風の頃の男性達と、全然変わらない男達の世界なのではとも思いました。
荷風のものを読んでいると、荷風独自のセンスも大いにあると思いますが、書かれている犯罪や女性達の立場、男の振る舞いは余り変わらない様に思えます。同じ国、同じ人間のする事だから変わりようがないにせよ、何だか残念にも思いました。 |
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