■叔父さんから桁違いの頭脳を持っていると、PAPUWA初期で言われたのはキンちゃんですが。同じ科学畑のグンマには馬鹿と言って憚らないハレだから、キンちゃんには何か違うものを感じたのかもしれません。
そもそも生前のルーザー様を知っているハレが、愛らしいグンマを兄の息子だと信じたのか。外見は一族らしく端正なグンマだから、パッと見違和感はないとしても。高松が甘やかすから、「馬鹿息子」なったとだけハレは思ったのでしょうか。
グンマがルーザー様の息子だとしても。父子なら性格も傾向も同じだとは言えない訳で。グンマの甘えん坊な面は、ひどいブラコンだったルーザー様の半面を受け継いだのかなと言う思索も成り立ちそうです。
それにしても、キンちゃんの頭脳って高度でも。想定外の事件や、人間同士の感情の対立等の場面では、グンマの方がよく頭が動きそうです。「馬鹿息子」なグンマは、28年間彼が選択に選択、思考に思考を重ねて辿り着か姿なのかと思うと泣けます。
グンマは伊達に高松の側にいなかったというか。愛情も親しみも本当はお互いに薄い者同士、長い間寄り添って暮らした戦場を、キンちゃんは知りません。冷たい時の高松は本当に冷たいと思います。
グンマから彼の「生きる知恵」的なものを教えて欲しいです。シンタローは二回の死とコタとの絶縁をマジックとの愛で乗り越え、キンちゃんもお父さん大好き、自分にはかけがえのないママがいると信じているから、2人とも何だかんだ言って、人生のサバイバル技術が高くなさそうです。
■デスノを読んでいて、絶望的になる事が一つあります。あんなに真面目な夜神局長を父に持ちながら、息子は殺人鬼の道を選んだとか。ミサが綺麗な顔して、せっせとデスノートに書きこみ、月の片棒をかついでいるとか。Lの死とか。物語に必要な事は仕方ありませんが。
殺人他を犯した多くの加害者は、全く反省する事がありません。月が当初狙ったのは、そういう証拠不十分で罪が確定しなかった人もあったから、少なくない支持者がついたのでしょう。ミサも、目の前で強盗が両親を殺したのを見たのに、その強盗は結局無罪みたいなものだそうで。
当初は月もミサも、普通の感覚があったんだなと思いました。段々いくらでも殺せるようになったのが怖いです。また月、ミサでなくとも、女性に乱暴をしたとか、盗みを働いたとか、そういう数多い犯罪者はデスノートで裁かれる事はあっても、「すまなかった」と悔恨し、反省する事は全くありません。
デスノで一発殺害されるのだから、殺される人は何故自分が殺されたのか分からない、という事もあります。でも月が絶好調だと、犯罪が減ったとか言うので、婦女暴行や強盗、傷害が裁かれる事なのだと言う自覚は各個にあったと考えられます。
悪い事をしても、自分は誤魔化せる、逃げ切れる、親のコネ等で自分が裁かれることは無いというゲスな層が犯罪を止めたのでしょう。生活苦で罪に走る人が少ないのは、流石(主に)日本と言えそうです。
冒頭に近い方で月が殺した輩は兎も角、L、ニア、メロと相対した時に殺しまくった人、ミサに指示して殺した人達は、浮かばれなそうです。月、ミサに反省の二文字はないでしょう。いつの間にか月、ミサもゲスな方になってしまったと言えそうです。 |
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