■今自分が読んでいる本は、徳富蘆花の不如帰です。伊香保に行くと蘆花の記念館があります。世田谷にも芦花公園があります。
蘆花は伊香保にゆかりのある作家ですが。不如帰を読んだことのある群馬県民がどれくらいいるのか自分は分かりません。牧水、与謝野夫妻、太宰、蘆花と、群馬はあたかもジャングル風呂を作りまくった温泉地の如く、文学関連にも貪欲かもしれません。
(※余所の県でも大々的に観光の目玉にしている作家達であるので、「グンマの作家です」とバンと出されると何だか恥ずかしい。)
■南国の高松を思うと、素直になったなあと思いました。昔から、学生なのに喫煙、授業をさぼる、賭け事好き、同級生に毒を盛る等、やれることはやっていたと思いますが、「好き」という気持ちを表に出す事は無かったと思います。
「好き」と彼が思えるもの自体少なかったろうし、ルーザー様に対しても、あくまで尊敬する上司と言う態度しかしていなかったでしょう(本人とすれば)。南国&PAPUWAに至って初めて、あんなオープンな男になったのだと思うと感無量です。
■高松がかなりのやきもち焼きである事は、アニメ南国で明らかですが。アニメ南国のシンタローが、謎の遊園地の載った船に便乗して、日本に帰れるらしいとなり、歓喜で変装していたグンマに抱きつた時の、高松の怒りようはギャグでなかったら、近い将来警察沙汰になるレベルです。
いずれグンマが高松を訴えるにしても、高松が明確な証拠を残すはずないし、自分の部下が公式に逮捕されてはマジックも面倒なので、ウヤムヤになるんだろうなと思います。
それではグンマが可哀想なので、新総帥であるシンタローの権限で、新しいお医者がガンマ団に来て、高松が暇を持て余すか、予算が来なくて実質首とか、報復の方法は多々あると思います。
問題は高松が謝罪するかどうかですが、自分は謝罪すると思います。そんなに嫌だったとは分からなかった、不愉快を与えてすまなかったと、彼は謝るだろうと思います。
困るのはグンマで。高松をどこぞの県警に引き渡そうとも、シンタローの権力他で高松を学会他から追放しようとも、彼を土下座させようとも。「高松と過ごした時間」を消す事は出来ません。
高松に勉強を教えてもらった、生活の事に親身になってくれた、同世代のイジメから守ろうとしてくれただの、彼との思い出は尽きないでしょう。
小さい頃から誰よりもグンマのために頑張ったのは高松でした。だから、ついグンマが成人してしても世話を焼きたがったり、くだらない嫉妬をしたりするわけで。聡明な高松が、その辺のはき違えをするはずなく、全ては身勝手ではあるけど、過保護なだけなのだと、グンマは分かっていると思います。
高松の身勝手な所は、彼が最も大切にしているのは、ルーザー様との思い出であって、グンマを大事にしながらも、一方でルーザー様の息子である「シンタロー」にも目をやり、キンちゃんの出現後はキンちゃんに全生命をかけると言う、身の軽さでしょう。もうグンマにはどうしようもありません。
静かに高松と距離を置く、これしかないと思います。どうせ高松は、猛烈なやきもち焼きだけあって、同時に何人ものを愛せる器用さはないのです。グンマは、えらい人と関わってしまったとだけ思って、腹立たしさはどうしようもなくとも、やり過ごすのがいいだろうと思います。 |
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