madeingermany

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...... 2016年10月29日 の日記 ......
■ 高松受   [ NO. 2016102901-1 ]

■蘆花の不如帰を読んでいます。そんなに長くない話なので、一気に読みたいのですがままなりません。以下は雑感です。


・「しいたげられるヒロイン」という、一定の枠があるのかもしれない。何の罪もない少女を襲う不幸、とかある意味定番かもしれない。

ひょんな事で子供と動物の世話に奔走する事になったシンタローも、原作者の中では同じ枠なのかもしれない。視聴者にすれば「家事が出来る男」という好印象だけど、原作者にすれば「しいたげられるヒロイン(=シンタロー)」だったのかもしれないと思う。




PAPUWAのリキッドも同じで。南国のシンタローは周囲にアラシヤマ、ミヤギ達というほぼ対等の青年達がいたけど、リキッドの人間関係は露骨に上か下かしかない。語弊があるけれど、「しいたげてくるパプワ、コタ」、「しいたげても構わないウマ子やトシゾー」という二分。

PAPUWAで感じる違和感の最たる所は、原作者のそういう意識が根っこにある所かもしれない。漫画やアニメを見ている分には、皆で楽しそうに何かしている様にしか見えないが、原作者の中では強烈な力関係、ヒエラルキーがキャラ同士にある。

PAPUWAを難解にするのはリキッドの立場だと思う。原作者にすれば、「セーラの様に虐げられるけど気高く立ち向かうリキッド姫」と、真逆の「ミンチン先生の様に狭い環境を支配する権力者リキッド」が併存しているのかなと思った。非常に分かりにくい。



■連日妄想ばかり書いているので、今日も妄想です。

・高松を理屈で誘導するのは、多分無理だと思う。理屈っぽい話が嫌いな方じゃないと思うけど、頭が良過ぎて、話し手の足元が見えてしまうかもしれない。

・高松を感情で動かすのは、やはり無理だと思う。怒りとか憎しみとか、散々押し寄せるガンマ団、しかも負傷したり、体を壊した人が集まる医務室勤で、高松は長年働いていたのである。大企業の苦情コールセンター並みのタフさだと思う。



高松とどう付き合うのが正解なのか。正解があればだけど考えてみた。「馬鹿息子」「ノータリン」と散々言われたグンマの姿勢が、最も正解に近いのではないかと思うと、なんか悲しい。彼に植えられた植物の様に、大人しく生えているのが、幼いグンマの使命だったのだと思う。

理屈も感情もない所で、高松に出会いたいと思う。大事なのは、意志という奴なのかもしれない。グンマもキンちゃんも「生きたい」という願いがあって、高松の側にいたのだと思う。医者と患者というか、自分の元気が回復したり、本当の家族に巡り合ったりすると、自然と高松とお別れになるのだろう。

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