■群馬と言うと、廃墟マニアが来そうな温泉街が結構あります。全国の古い商店街と同じで、土地や建物に対し様々な権利が入り混じっていて、公権力でもどうにもならない部分があるそうです。公権力他でどうにかなっても、寂しい更地が増えるばかりで、ますます廃墟マニアに喜ばれそうです。
人口が減り、高齢化が進み、JRが新幹線ばかりに熱心で在来線の特急が走らなくなっても。温泉街で暮らす人もあれば、そこに来てくれるお客もあります。ちゃんと美味しいものを出し、いい温泉やお部屋を提供する温泉街もあるのだから、かつての様なフィーバーはいらないから、自然体で賑やかになって欲しいと思います。
■マジックの後継ぎはシンタローです。ルーザー様の後継ぎは高松を挟んで、キンちゃんです。ガンマ団の科学面はグンマの管轄なのではとも推測出来ますが、周囲の感じからするとあまりそう思えません。
ドクター高松の隠居、キンちゃんの補佐官、開発課への就任の流れがスムーズなので、やはり、ルーザー様の後継者はキンちゃんなのでしょう。
ならばグンマはと言えば。特に高松という目の上のたんこぶがいなくなった後の彼は、どうしたんでしょう。両目秘石眼の若い青の一族と言えば、コタでなければグンマになります。彼が無為に過ごしていたとしても、あんな両目をしたままで「無為」でいられる事に恐怖を感じます。
■もうそろそろ絶滅してもいいんじゃないか、という概念のひとつに「後継ぎ」というのがあります。大企業や、伝統芸能の家ならまだしも、全く普通の家でも「後継ぎ」という概念が飛び出します。何故って。
・田舎だと余計に、広い田畑、前の代が建てた様な一軒家、等があって処分するとしても二束三文なのが明白である。「後継ぎ」という豪華絢爛な装飾的概念でデコレーションしないと、哀れな空き家・雑草地になるしかない。
そんな経済的価値が非常に疑わしい固定資産物件でも、前の世代にすれば思い入れのあるものなわけで、自然、「若いお前も大事にしろ」という圧力になる。社会的価値が薄れた以上、どうにかして目に見えて価値のあるものにしたいとなれば、周囲の人間にアピールするしかないのかもしれない。
・後継ぎにこだわる人は。自分がなめた苦労は、絶対に次の世代にも味わわせたいんだろうなと思う。前の世代に「後継ぎを産め」「この家を滅ぼすな」「お前は後継ぎ」といじめ抜かれた人が、次の世代に寛容なはずがない。本人は寛容で温厚なつもりであっても、自分がされたいじめは、もう死んでいる上の世代に返せない訳で。身近な若い世代をいじめられるなら、いじめると思う。ストレスの連鎖。
・自分は群馬の田舎の第一子に生まれた。生まれただけで、男ではないので概念上後継ぎではないのだけど、第一子なんだからと、変に頑張ろうとした記憶がある。中学、高校、大学とやたら勉強し、浪人を一回もしないで就職までこぎつけたのは、下の兄弟のためだったかもしれない。
そんな思い込みも、10歳離れた弟が結婚し、嫁をもらった時点で霧散した。自分が15歳なら彼は5歳、自分が20歳なら彼は10歳なわけで、弟が家の「後継ぎ」であるなんて考えた事もなかったけど、自分がただの、いかず後家のオタクである事を近年初めて知った。
堂々たる家の後継ぎから、ただのインドアないかず後家である事への自己イメージの変革は、ちょっと疲れたけど仕方ないと思う。いつだったか、ニュータイプのファイブスター物語のカッコイイ「女」達みたいに、この家の長女の自分もなれる気がしていた。 |
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