■キンちゃんとルーザー様は、負の感情が表に出やすい人なのかもしれません。穏やかとは程遠い感じですが、事物が彼等の思う通りになってさえいれば温和な訳で、周囲の人は大変そうです。
キンちゃんは南国以降暴れ出したりしないだろうなと思いますが、それは「(個人レベルで)思い通りに行かないなら、思い通りに行かせるまで」という方向だからかなと思います。キンちゃんが徹夜したり、補佐官、科学者を兼務して困憊気味なのはそのせいかもしれません。
キンちゃんが周囲の人を、よく観察できるようになったせいもあるのかなと思います。キンちゃんが高松から受け継いだ最も大事な能力は、そこだろうなと思います。観察力、洞察力が高まれば、事態や周囲にどう対応すればいいか道が見えて来るだろうと思います。
ルーザー様ももし周囲を観察出来ていたら。自死なんか選ばなかったと思います。サビに嘘をつくのはハレもマジックも同じ事だし、何より、サビの恋人だか友人だかのジャンは、自分が敵対する赤の一族のものである事を、サビに黙っていました。
ジャンとサビの間で、真摯な葛藤や会話がなかったせいで、事態の収拾をルーザー様がつける事になりました。サビは嘘をつかれたとか何だとか思うなら、恋人?がスパイで自分を利用していた事を自覚すべきじゃないかなと(しないなあサビ)。
■あるカウンセラーさんと話をした時。自分は自分の短気で怒りっぽい所に悩んでいまして、「恋愛でも何でも我慢が大事ですよね」と言いましたら。「我慢とは苦しい我慢に報いられるのを待っている訳で、我慢は駄目」とお返事を頂いたと思います。
正確な言葉は思い出せませんが、我慢が美徳、自分には我慢が足らない、苦手な異性でも我慢していい所を見つけ出せれば、いずれどうにかなるんだと思って勝手に苦しんでいたので、有難い言葉でした。
今にして思えば、自分は恋愛が苦手というより、てんから異性に興味がなかったのかなと思います。家の第一子に生まれ、年の離れた兄弟達に顔向けできる様、古風だけど自分には合いそうなお見合いを重ね、我慢を学ぼうと思った一時期がありました。
我慢って好きな対象に対してならあれですが、自分の思う様な報酬を夢見るから出来るんだな、とその後思う様になりました。真っ暗な山奥のローカル線に乗って小さな温泉場に出かけても、一向に労力も出費も気になりません。
誰かの助手席に乗るのには、火がついた様に嫌がる時があるのに現金なものです。一時は投薬や手術をしてでも自分のこういう傾向を直したいと切願しましたが、飲む薬と言えば風邪薬くらいです。 |
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