 ■大菩薩峠を読んでいます。主人公は盲目の浪人ですが、全く生活に困りません。各地でキャリアウーマンや、小金持ちの御婦人に好かれるので、座っていても御飯や着替えが出て来るようです。
女性が主人公のために身を落とし、境遇が辛すぎて自害し、なんとかお金だけ主人公に渡っても、主人公は屁でもありません。「勝手に死んだのだ」だそうです。確かに竜之介が周囲の女性達にあれこれ頼んだわけではありませんが、すまないとも、ありがとうとも思わない彼はどこかおかしいです。
そういう男性の異常さは置いておいても、問題はこの小説の長さです。文庫本にして二冊まで自分は読みましたが、この小説は漫画みたいなものだと思いました。この小説は竜之介一人のドラマでも、時代小説でもなく、点々と舞台と人物が散らばって、何か小さいドラマを引き起こす事の連続です。
故に話には始まりも終わりもありません。新選組がモデルの小説なら、新選組発足〜土方の死くらいの大まかな流れがありますが、まるで作者の日記の様に、大菩薩峠は延々と続きます。当時、庶民から皇族まで皆で大菩薩峠を読んだと言いますが確かに、一話完結の漫画かテレビドラマの様なノリです。
■温泉に行って体が疲れた、平日の疲れの蓄積等で、土曜は原稿出来ませんでした。書きたかったサビと高松の因縁の話だけでも、文章に出来て良かったです。
ピクシブに上げた小説の中に、ジャンは出て来ません。名前だけは繰り返し出て来ます。多分、リキッドに体を返した後、また秘石に体を作ってもらう最中でしょう。
秘石もわざわざ成人済の体を与えなくても。青の一族は人間の赤ちゃんとして生まれるので、ジャンだって、赤子から生まれればいいと思います。でも誰も育てる人がいないから、結局成人済の体なのでしょう。
(サビは育児をしない。ジャンにカムイじいちゃみたいな存在が出来るはずない。彼の辞書に敬愛とかない。挙句サビが高松に「ジャンを育てろ」と言い出しそうだから、やっぱり正解なのか。)
パプワは人間ではなく、思念体で生まれ、力をオーバーロードさせて眠りについた後、普通の男性として目覚めたという事でいいのかなと思います。思念体のまま、くり子ちゃんと子供をもうける事が出来たのかは謎です。
でもくり子ちゃんと家庭をもうけるために、パプワは思念体から普通の男性になったのだろうと思います。
ジャンにはそういう過程が一切なく、物の順序もありません。サビとの恋?も奴隷と女王という形以外あり得ず、自分がサビの奴隷なら、高松も奴隷なんだくらいにしか思っていないでしょう。自分一人奴隷なんじゃなくて、キンちゃんもグンマも、マジックもハレも、シンタローもみんなサビの奴隷。
そんなに間違っていないのが何ですが、サビが変死でもすれば、皆に殉死をせまりそうです。埴輪の様に、サビの死体の周りに、殺された青の一族の皆が並ぶのでしょう、それがチャン5。高松だけ生き延びてしまい、高松とジャンの死闘が始まるのだと思います。
そんなの嫌なので、サビにはアホみたいに健康であってもらわねばなりません。 |
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