■南国初登場時のグンマは、シンタローへの復讐に燃えていました。外の男達はマジックの命令で島に来るので、グンマは少し異色かもしれません。
グンマは、高松の関心が実はシンタローにある事を、かなり早い頃から気が付いていたのなと思います。シンタローを崇拝しているとも言えるマジックに隠れているので分かりにくいですが、シンタローの家出に高松も不安を感じていたのかもしれません。
コタの幽閉についても、もう大人と言えるシンタローなら事実を匂わせば、解決できるかもしれないと高松は思ったかもしれません。シンタローが側にいてもいなくても、マジックの愛はシンタローにありますし、高松も幼年の時から、シンタローに興味があったろうと思います。
シンタローは原作者の分身みたいなものなので、劇中で、絶対他のキャラから本気で憎まれたり、嫌われたりしないしません。仮にアスみたいなキャラがいたら、アスの方が人格を攻撃されます。
原作者、実父、育ての親等の愛を、グンマは最初からシンタローに奪われています。せめて勝負の場ではシンタローを負かしてやりたいと思ったのかもしれません。そうでないと、あそこまでグンマがシンタローにこだわった理由が分かりません。
■嫌われる勇気を読んでいます。冒頭から、青年の喧嘩腰が強いです。学生時代、わざわざ教授の家に押しかけて、議論?を挑んだという筆者の姿なのかもしれません。ソクラテスをイメージしての事でもあるそうです。
ギリシア哲学は世界史の授業のかなり早い方で扱うので、自分も触りくらいはやった気がしますが、もう全然分かりません。イデア論とか、知ってすごく興奮した気がしますが余りに自分の解釈が的外れである事から、思い出すのも恥ずかしいです。
まだ嫌われる勇気は最初の方しか読んでいません。赤面症の少女の事が出て来ます。
少し違いますが。自分も年頃の頃、ひどいニキビに悩まされていました。皮膚科にも結構通いましたが、一向に良くならず、就職して自分のお金でしっかり治療を受ける様になって、本当に治せました。
別に、真っ赤でおできの様な、ガマガエルの様な顔に自分でなろうと思ったはずはなく。周囲のツルツルの顔の子に嫉妬し、自分の体質に怒りさえ感じました。
アドラー的に言えば、自分はガマガエルの顔を自分で選んだことになります。顔がガマガエルなら、そもそも小難しい「恋愛」の場に自分をさらけ出し、恥をかいて、辛い思いをしなくてもよくなります。
本気でガマガエルの顔から脱したかったら、
・夜は勉強しないで、10時頃就寝する。 ・お菓子、油っこいものは絶対食べない。 ・化粧水、乳液等で肌を整える
等で、ある程度は脱する事が出来たはずです。お小遣いがなかった事、お買いもの出来る様な場所に恵まれていなかった事等をかんがみても、同じ中学校に通う中には、マシュマロ肌美少女もいた訳なのだから、不可能ではなかったでしょう。
ガマガエルの様なブツブツの顔をしていると、いい事がありました。面倒くさい美容について怠惰でいられる、男子の目を意識しないで済む等、楽ちんです。
何とかなる方法があるのに、文句ばかりで後ろ向きでいる事を、アドラーは無視しないのかもしれません。一方、フロイトは色々な悩みは「隠れた性欲のせい」「過去の親子関係のせい」「無意識のせい」と実に、あなたのせいじゃないと言ってくれるような慰めがあったのかなと思います。 |
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