 ■漱石イヤーです。何故漱石の愛した女性は、漱石を選ばなかったのかと言えば。自分に分かるはずないですが、漱石と結婚した鏡子さんは「漱石は気が違っているから離婚した方がいい」、と確か周囲から言われています。
「漱石は脳が悪い病気である。夫が病人であるからといって離婚はしない」と鏡子さんは思ったそうです。屈強な鏡子さんだからいいものの、鏡子さんでさえも漱石を怪しんでいたでしょう。漱石の死後「夫の脳味噌はどうかしていると思うので、解剖して調べて下さい」と言ったとも。
楠緒子さんが何を思っていたか自分には分かりませんし、双方色々な事情があったと思いますが。断片的にしか分からないにせよ、鏡子さんをしてああなのだから、どこかの婦女が夏目金之助を好かなかったとしても、仕方ないと自分は思います。
■井上靖の氷壁を読み終えました。すごく筆致がよく、すいすいと読めますが、大団円でないのが氏らしいなと思います。氷壁ではありませんが。妊娠している女性の姿を書く事は多くとも、子供が無事生まれてよかったとも何とも続きがないというのが、しろばんばの話の一連で何回かあったと思います。
洪作自身、「妹か弟が生まれる」というおめでたい時期だったのに何故か家庭から締め出されています。兄弟の誕生も成長も、洪作には無縁の事でした。「母が妊娠している(=だから洪作の面倒なんか七重はみない)」一点だけしか、洪作には影響しません。
「母が妊娠した」、だから「亡くなった曽祖父の愛妾だった老女(=戸籍上は母の義母)と暮らす」というだけです。大勢の大人の思惑はあれど、いずれも洪作を喜ばせるに至りません。むしろ老女と暮らす洪作を、母の七重は「汚い」と嫌がっている様に読めます。
氏の小説を読んでいると、何がめでたくて何がめでたくないのか、分からなくなります。
■マジック総帥、お誕生日おめでとうございます。
去年、今年と冬コミのネタに「マジックの好物は寿司」というのを使わせてもらいましたが、ダイレクトに彼のお誕生日を祝うに至っていません。
何と言いますか、マジックならシンタローと2人だけで祝いたいのだろうなと思います。ファンクラブで、結婚披露宴かという様なセレモニーを開いたとしても、お開きになればシンちゃんとの時間を求め。
仕事で忙しくても、シンタローとのひと時が彼は欲しいでしょう。南国アニメからそういう人だったので、一介の高松サークルには難しいお題でもあります。
高松は今日陰ながら、「どうかグンマ様がお父様とお過ごしになるように」とギラギラしていそうです。高松の仕出かしと、彼の人後に落ちないガンマ団への貢献を秤にかけ、マジックがグンマと「お祝い」をしても、彼は適度に切り上げて、シンタローの下へ行きそうです。
シンタローが拒むか受け入れるかは、あまり問題ではありません。南国アニメの頃から、マジックはそうだったので、問題はマジックが今日どうしたいかです。グンマは賢いから、日付が変わる前に、父と弟(シンタロー)を引き合わせるでしょう。
「一仕事」終えた高松が、日中の仕事を取りまとめて、キンちゃんのお仕事の手伝いに出かけて、日付が変わって。なんでもない12月13日が来るのだろうと思います。
月末にはコタとパプワの誕生日があるので、もう一波乱あるのでしょう。島でパプワとお祝いしたいと願うコタと、ブラコン爆発のシンタローと、複雑な思いながらシンタローのテンションに合わせてくれるマジックと、それに続くグンマ。島へのレーダーを動かすのに呼ばれるキンちゃんと高松。
波乱と言うかブラコンと言うか。劇中、座りのいい相思相愛のコンビは多くありません。 |
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