■自分の不出来さと直面出来なくて、あたかも自分を悲劇のヒロインの様に心の中で仕立て上げてみて思ったのですが。
自分が馬車馬の様に勉強して(←しつこい)入った学校にも、普通にお洒落で可愛い人はいました。というか、皆普通に学校生活を楽しんでいたと思うのです。「この学校に入るためにああでこうで(だからブスでデブで〜)」と片意地を張る人は、いなかった気がします。
自分の不出来さを境遇のせいや、親のせいにして一回はスッキリしても。自分より優秀で、かつ自分より女性らしく美しい人生を歩んでいる人は大勢います。つまり、自分の中の公式?は自分の中では有効かもしれないけど、少なくても公言して自信を持つようなものではないという事です。
服一枚買うにしても、群馬の山奥に高級品は売っていません。それは「事実」であるというだけで、「だから私はいけていない女性だ」と断言するのは、いささか知恵のない事なんだろうなと思います。
■人生ままならない事が多いと思います。シンタローの「大人になったら泣きたい事ばかり」と言うのは、分かる気がします。シンタローは恐らく、充実した子供時代だったのでしょう。裕福で権力のある父親に溺愛され、世界中がシンタロー少年に媚を売ります。
そんなシンタローが唯一悩むのが、コタローとマジックの不仲だったのかもしれません。まだ高校生くらいだったシンタローに弟が出来、家族が増えて幸せが増すはずだったのに、マジックはコタに冷たいです。
コタとマジックの不仲は、幸せだったシンタローを地に突き落とす事件であり。幸せな子供だったシンタローが、不幸で愚痴っぽい大人(ハレがこんな事言っていた様な)になる始まりだったのでしょう。
自分はシンタローと逆です。子供時代なんて、おこづかいはないし、車は運転出来ないし、世の中の難しい事が分からなくてイライラするしで、大人になった今の方が幸せです。
何の話がしたかったのかというと、アンガーマネジメントの話です。心理学には詳しくないですが、グンマはアンガーマネジメントが上手いだろうなと思います。ちなみに怒った時のそれぞれを適当に書いてみます。あくまで私見です。
■マジックが怒る→怒らせた相手を支配しようとする
■シンタローが(同上)→怒らせた相手を相手にしない
■キンちゃん(同上)→怒らせた相手に攻撃する
■グンマ→怒らせた相手より賢く振る舞う
■高松→怒らせた相手に怒りを倍返して復讐する
■ルーザー様→怒らせた相手に攻撃し、復讐する
グンマが自身の怒りの感情に対し最も大人な対応で、キンちゃんは一回どこかでクールダウンしないと困るでしょう。高松とルーザー様は、本当に理系なのか疑わしい感じさえします。
面白いのはシンタローでしょうか。流石、生まれながらにして世界中の権力者から媚びられた少年と言うか、例えばシンタローがアラシヤマに何かでムカッとしても、シンタローは反撃しないで、無視の方向が多そうです。人から「関心を持ってもらう」事にこだわる人には出来ない振る舞いです。
南国のキンちゃんなんて、シンタローを殺したいなら。至近距離で眼魔砲を撃てば、シンタローは即死でしょう。でもキンちゃんにシンタローを殺す事は出来ません。南国のキンちゃんが望むのは、シンタローが「お強い貴方様こそ真のシンタロー、マジックの御子息です。貴方の幸せを邪魔してごめんなさい。」、と謝ってくる事です。
シンタローがそんな事思うはずないし、一つの体にシンタローの魂、キンちゃんの魂、そしてアスの魂が共存していた不幸は、シンタローのせいではありません。誰が悪いって言うなら高松ですが、もしグンマの肢体に魂が三つあったら、小柄なグンマではもたなかったかもしれません。
キンちゃんの暴走は暴走が目的なのではなく。かつてのルーザー様の様に、何か気に入らない事があっての暴走だと思う高松はお母さんの様だと思います。高松って、キンちゃんやルーザー様には気も回るし、色々耐えるだろうに、グンマにはある意味「生きる障害」でしかなかった面があるのが何とも。 |
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