madeingermany

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...... 2017年02月01日 の日記 ......
■ クレバス   [ NO. 2017020101-1 ]

■シンタローと言う何か、アラシヤマと言う何かがこの世にあるとして。シンタローはアラシヤマを、「大切にしなくてもいい存在」と思っているとして。そこには「不快感を抱かせるから、皆が嫌う、故に俺もこいつが嫌い」という価値観があるとして。

アラシヤマには、シンタローが「友達になろうと自分に言ってくれた、ただ一人の人間。そして文武両道で金持ちで美男子で、総帥子息で次期総帥」であって。

(アラシヤマの場合、栃木の子みたいに、親しくしようとしてくれる人がいても、難癖付ける時がありそう。マーカーも同じような事しそうだけど、マーカーが「失敗」しないのは、最早歳月の力としか)



アラシヤマに数々の難点があろうとも、難点故にアラシヤマというか。シンタローが知っているアラシヤマの難点は全て真実だろうと思います。アラシヤマの「シンタローと友達になりたい」という思いの行き場のなさ。

外の作品なら、どうかしていつか修正されるだろうクレバスが、南国&PAPUWAでは、永遠にクレバスのままなのがすごいと思います。




■小学生の頃、「暗くて友達がいない」とクラスでいじめられていました。「暗い性格」は同性の知人に「どうすれば明るくなれるか」と聞きまわって実行し、「友達」は、部活の球技に「皆で勤しむ」事で解決できたと思います。

でも基本根暗で自分勝手なので、別に当時私をいじめた野郎どもがデタラメを言った訳でもないです。その野郎どものせいで男性不信になったとか、言えば言えそうですが、彼等に私の人生を左右する力はなかったと思います。

そんなので、「根暗で自分勝手で友達がいない」事への考察は、人よりしてきたと思います。そんな考察しているから、リア充から遠ざかるのだと思いますが、考察するからリア充でなくなるのではなく、リア充でないから、考察するのだろうと思います。幸せな人は、自分が何故幸せなのか、なんて考えないでしょう。




氷菓のえるに感じる違和感も、その辺からだろうと思います。えるは、非常に些細な事を気にし、異性である奉太郎を道具の様に扱って、好奇心を満たします。

しかしえるの聡明さと、神山市における彼女の権威を使えば、奉太郎を叩き起こして推理させなくても、大体のトラブル?は解決に至るでしょう。

そしてえるは、どうでもいい他人達の事は、オタクがアニメを見る時の様に興奮して観察し、好奇を燃やしますが、彼女自身の事は疑問視しません。一回でいい、「どうして私はこうなの」「私は折木さんの事を、どう思っているのでしょう」とか、少女っぽく悩んでくれれば、もっとえるを好きになったでしょう。

えるは恐らく、自身の立場や進路、将来に対して、不屈の何かがあるのだと思います。完全なる存在、それがえるであって、周囲のいやしい庶民達はえるの好奇の対象でしかないのかもしれません。

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