 ■ロボの幻夜が惨劇から10年経っても、復讐にこだわっているのを残念に思った事があります。
彼の妹のファルメールは、国警のエキスパートとしての顔の方が濃いのか、父にまつわる悲劇は、「真相は自分達だけが知っていればいい」と言う考えだったので、余計に、幻夜の往生際の悪さに寄り添いたくなりました。
パプワの高松に至っては、24年間、ルーザー様が生きていた時も入れ、PAPUWAでの時間の経過も思えば、ルーザー様を慕って30年くらいになります。
高松に寄り添いたくなると言うか、自分もたった一つの思いに「捕らわれ」何十年も今後生きていくのかもしれないと思うと、空恐ろしくなります。
■唐突ですが、PAPUWAのウマ子ちゃんが好きです。女も働く時代だって、なんていい事言うんでしょう。彼女がリキッドを追い回す事になった由来も、リキッドは料理が上手いという至極真っ当な理由からでした。
ウマ子ちゃんは10代の女の子なので、変に現実的な目で異性を見る必要はないでしょう。彼女の一途さを笑いものにしようとした作風に自分は異議ありで、いちいち彼女にわめき散らすリキッドという男の肝の小ささを、延々見る結果になった気がします。
リキッドって、よく逃げるなと思います。島に来たのも、ハレの側にいるのがキツかったというのが最大の理由でしょう。キツイという話なら、ハレは青の一族中では温厚な方ですし、リキッドの立場上、あれがガンマ団的に最も優しい接し方だったと思います。
原作者は、ハレにズボン下ろされて、イヌの首輪みたいなのされて、普通にボコられても、にらみつけるだけで逃亡しなかったティラミスの株でも上げたかったのでしょうか。ティラミス&チョコレートロマンスの場合、仮にハレからどうにか逃亡出来ても、マジックの叱責からは逃げようがないのを、知っていての判断でもあるでしょうが。
何というか、人生において大体の事は逃げようがないのだろうと思います。異性が苦手なら結婚できないだろうし、一人ぼっちが嫌なら自立も出来ないでしょう。(主に竹淵の事です)
パプワの世界の女性達は、皆強くて好きです。くり子ちゃんは自分の義務を果たし、立派なサンタクロースになったみたいですし、ウマ子ちゃんはあの歳でシンタローが認めるつわものです。
青の一族に指名されて、自分の分身を残す事になった多くの女性達も、顔も知らない子供達に、自分の情報を色濃く残しているのだと思うと、立ち消えない強さみたいなものを感じます。
女性には時間がないのだと、30過ぎて自分も思う様になりました。結婚、出産と一昔前の女性達は社会的圧迫を受けたとしても、実際、20代で子供が数人持てたら、体は楽だろうと思います。
時間を浪費し、努力と体力を惜しみ、いつまでも責任や立場から逃げ回るのは男と、多分私だけです。 |
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