 ■20年ぶりくらいに、あしながおじさんを読んでいます。アニメの方も当時見ていました。アニメの、女の子達の学園生活の描写は楽しそうだと思ったのですが、女子高生であるジュディに求愛する、社会人のジャービスが分かりませんでした。学校の先生くらいの年齢の成人男性が、セーラー服を着ていそうな少女にぞっこんって、目が点でした。
■根暗、ヒキコモリと散々言われ放題のアラシヤマが、どうして若い女の子と10年も付き合えたのか考えていました。ウマ子ちゃんはコージの妹なので、会う機会に恵まれていた事もあったと思いますが。
一つ思いあたる事があるのですが、小説で書ければと思います。パプワは単純な物語なのに、各個のキャラの内面は、すごく説明しにくいものがあると思います。アラシヤマやキンちゃん、高松は比較的分かりやすい思考なのかなと思います。
彼等は「思考」に頼りがちなのかもしれません。感覚、ニュアンス等になると自分は実に不得手です。
■以下、高松中心です。
高松はハレやサビには、容赦ない口調です。実際容赦ないのかは疑問ですが、あの年まで曲がりなりにも一つの組織に居続けている以上、最低限のコミュニケーションを周囲と取り、相応の実績を出しているのだろうと思います。
実績云々と言うと、ミヤギ達に思いが行きますが、彼等の場合、「シンタローのお友達」である事が大変重要な気がします。シンタローと本人達に自覚があるのか分かりませんが、滅多な子達を息子に近づけるマジックではないと思うので。
口と態度の悪いドクター高松。グンマとキンちゃんには馬鹿丁寧です。グンマはふとそれに気が付いた時、ゾッとしたかもしれません。高松の見えない内面が、海中の化け物の様に思えたかもしれません。
「自分と他人」の関係に敏感になる年頃が、グンマにもあったろうと思います。高松という、常軌を気にしない男が常に側にいて、どう対処したのか聞きたいです。多分、報道陣に囲まれるどこぞの高貴な人達の様に、「笑う」事を覚えたのがその頃だろうと思います。
キンちゃんは単純なので、「高松が何か変だ」と気が付いても、高松の中のクラーケンを見つけてしまったグンマの様に、慌てふためき、絶望する感じはなさそうです。ハレやサビと、不躾に話している高松が楽しそうなので、ちょっとジェラシーを燃やすくらいでしょう。
一周二周三周くらい、高松の事を考え続け、朝夕顔を見るかの人の事を思い続けて、キンちゃんの出した答えが。「高松は俺の事が大切で、叔父上達とは違う話し方になるらしい。勿論叔父上や若手の事も大事だろうが、俺は俺で大切だから、馬鹿丁寧になるようだ。それは悪くない。」
だったらいいなあと思います。その人の事を考えてゲッソリするようなら、困りますが、その人の事をしばらく考えて楽しい気持ちになるならいいなと思います。
「高松は俺の事が大切で、俺はあいつが側にいると、安心するのもあるが、やはり一人前になった今も嬉しいのだ」という結論を導き出した(単純な)キンちゃん。 |
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