 ■何となく、谷崎の小説に出てきたものを調べると。とんでもなく高価・高額である事が多々あります。妙子の衣装代や、雪子の生活費等も、市井のサラリーマンには払いきれない様な金高らしいです。
「雪子は金持ちと結婚したいらしい」と貞之助が言う場面が劇中でありますが、相当の金持ちでないと彼女達は養えません。自分は、ちょっと「谷崎っぽい旅行がしたい」とか血迷った事を考えのですが、あっさり予算オーバーしました。
■ルーザー様の内面について考えていました。ルーザー様と言えば、ハレの小鳥を握り潰し、ジャンとマジックの愛人だったジャンを殺しています。なんか徹底していますが、妄想するに。
「ルーザー様が壊したもの」
・小鳥→ハレの大事なもの (ハレは小鳥に夢中で、ルーザー様のいう事を聞かない)
・ジャン→サビとマジックの大切なもの (サビとマジックはジャンに夢中で、ルーザー様の懸念その他をドン無視)
・高松(未遂)→キンちゃんの大切なもの (ルーザー様はキンちゃんに殺されたがっているが、高松はそんな事、体当たりで妨害してきそう)
・ルーザー様自身→高松とキンちゃんの大切なもの (ルーザー様自身はマジックに捨てられて死にたくてならないが、高松とキンちゃんにすれば死別なんて絶対に嫌。)
ルーザー様って、何故こうも「大切なもの」を攻撃するのだろうと思いました。ハレ、サビ、マジックが「大切なもの」にとらわれて、ルーザー様の事無視したからでしょうか。
それもあると思いますが、高松とキンちゃんの「大切なもの」であるルーザー様自身をも攻撃対象って、もうどうしたらいいんでしょう。「大切なもの」ってそれ故に人は熱くなったり、平静を失ったりするので、ルーザー様にはダメなものに見えたのでしょうか。
■ルーザー様について考えていました。マジックの言う、善悪が分からない人というのは、的外れではないと思います。科学や技術に、善悪はありません。使う人がどういう目的で使うかが問題です。
ドラえもんの海底奇岩城で。ジャイアンとスネ夫が皆に黙ってバギーに乗り、バギーに「大西洋に行け」と命じます。バギーは命じられた通り走りだし、テキオー灯が切れた二人は海底の水圧で死にかけます。
バギーに怒りを向けるジャイアンとスネ夫ですが、静香曰く。「機械にいいも悪いも判断できない。あんたたちが命令したからバギーは走った。」だそうです。
今普通に使っているパソコンも、戦争のためにミサイル技術を開発した事によって、生まれたそうです。弾道計算なんて、勘や人の手、目算で出来るものではないでしょう。パソコンがないと誰しもが生活出来ない今日、感慨深いです。
マジックも、ルーザー様という技術屋を乗り捨て・使い捨て・掛け捨てした癖に、偉そうな事よく言うなと思います。 |
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