 ■若くなくなると色々平気になるのか、原稿の取材のために、近所の紳士服店に行って来ました。レディースも豊富に展示されていましたが、「紳士服の〜」という名前の店なので、店内はキンちゃんが着る様な服ばかりです。
若い頃は、原稿で紳士服が出したいのに勝手が分からず、朝刊のチラシ等を見て何とか描いていました。取材用、コスプレ用に買い物はしますので、冷やかしではないのをお断りします。
ネクタイピンの寿命は、やはり毎日使えば一年程度らしいです。40代の高松の宝物が「ルーザー様からもらったネクタイピン」なら、ルーザー様が相当高価で丈夫で上質のものをプレゼントした上に、高松が生来の頑固さで、きちんと保管していた事になります。
素晴らしきルザ高師弟。同じネクタイピンをキンちゃんが譲られたなら、まさしく永遠さえ感じさせます。キンちゃんなので、怒って服を破って、その辺で無くして来そうでもあります。
■原稿で、袴姿のグンマ博士を描きました。和風男児らしい袴でなくて、胸の下まである、女の子の袴です。似合う似合わないって、どこの女子大生かと思いました。自分でない方の、女学生グンマ様が見てみたいです。
三月だから袴のグンマですが。多分、高松からの卒業なんだろうなと思います。なんで高松から卒業するのにこんなに時間がかかったのかと思うと、「代替」がなかったからかのかなと思います。
次のステップがグンマに見えていたら、早々に高松から離れて行ったのではと思います。南国後、本当の父親、弟、頼もしい従弟に出会ったから、グンマは高松から旅立つ気になった訳で、もし彼等がいなかったら、グンマはそのままだったでしょう。
グンマも高松も、車田漫画の様な「どうにかなる」的な男児らしい面が薄そうです。慎重と言うか、破れかぶれな性格ではない様な気がします。高松の場合、ルーザー様に関してな犯罪ギリギリの事も、肉弾戦も厭わなそうですが、外の事は省エネ主義ではないかと思います。
グンマは、自分にはよく分かりません。決して劇中で寡黙なキャラではないし、出番も準レギュラーといっていいキャラです。ですが、大切だ大事だと言われるコタローの出奔の際、彼は家にずっといました。
マジックがシンタロー不在のために、総帥代理として本部にいなければならないのは何とか理解するにしても、スワン1号2号を着て、海に飛び込むグンマが私は見たかったです。
「漫画に出すなら、ミヤギ達伊達衆の方が読者が喜ぶ」という雑誌的な判断だったのでしょうか。PAPUWAってコタローがメインとされていた初期ならば、コタローの周囲の人間は父、兄と結構います。
何故アラシヤマやリキッドの方が出番が多いのか。雑誌的な「人気」「動かしやすさ」故なのかなと思いますが、ともあれ、色々不安定なはずのコタローが皆から腫物扱いされているのは見ていられません。
しかもPAPUWAでコタローの家族との和解が見られると思いきや、コタローはこちらが思うよりずっとたくましかったです。大自然の中でのパプワというお友達との時間で、彼は癒され、大人になっていました。 |
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