madeingermany

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...... 2017年03月01日 の日記 ......
■ 生産性   [ NO. 2017030101-1 ]

■昔の紀行文等読むと、温泉に一か月逗留とか、普通にあります。今そんな旅行をする人がどくれくらいあるのだと、羨ましくなりました。しかし、思えば漱石の頃に新幹線はありません。福岡から東京に出てくるだけで、名古屋で一泊せねばならなかった様です。船か夜行に乗れば違ったかもしれませんが。

「一か月逗留」の中に、どれくらい移動時間を含んでいるのか考えると、羨ましいと手放しには思わなくなりそうです。群馬の草津に本当に治療目的で来る場合も、往路の険しさのために、来られる方は家で水杯をして来たのだとか聞きます。




■以下は私見です。間違っている所も多いかと思いますが、お許し下さい。


・日本の女性の「生産性」は、とても低いそうです。生産性と言うと難しい言葉に思えますが、労働が換金出来るかどうかでいいのかなと思います。換金出来ない労働なんてあるのかと思いますが、家事労働、育児、介護なんて、「無償で働く」誰かが常に想定されています。

誰がいつどう決めたのか分かりませんが。「家族愛」「愛は無償」「助け合い」とか、要はタダ働きを推進するキーワードでもあるのかなと思います。換金出来ない労働のどこがいいのか、何故そんな労働が発生するのか、色々考えますが、冒頭の「日本の女性」から搾取したい人達がいるのは確実だろうと思います。

まさか海外の人がわざわざに「日本の女性」を搾取しには来ないでしょう。「日本の女性」を搾取するのは、「日本の男性」しかありません。恐ろしい事に(日本の?)男性は、老いて、デイサービスに通っても、周囲の女性スタッフを顎で使おうとしたり、自分は並の人間ではないのだと、周囲に誇示する事があるのだとか。




別に歴史を紐解けば、男尊女卑は珍しい事ではありません。「風とともに去りぬ」で、スカーレットが材木商として男性並みに働くなか、周囲の御婦人方は刺繍などを家の中でし、何か売ると言ってもバザーくらいの規模で売るくらいでした。

女性とはそういうもので、男性に混じって働くものではないと、レットも言います。しかし米国は大戦を経て、男性が従軍して行ったので、女性も市井で働くようになり、女性の地位が急上昇したと聞きます。

日本でそんな事は起きず。戦時中に女性運転手、女性駅員等あっても、それっきりです。大体にして、今の政治の始まりが明治政府にあるのなら、その明治政府は古代日本を真似た様なよく分からないものです。市民革命が起きたから明治政府が出来たのではなく、まるで王朝の時代が魔術で復活したかのような、トンチンカンな政治です。




WW1、WW2を経て日本は成長も復活もしていないで。ひたすら明治政府が150年前にこしらえた幻想に向かって、いまだに突進している様な気がします。行人の直の様な、諦めるしかない人生を送っている女性が、日本にどれ程いるのだろうと思います。

歴史とか漱石とか抜きにしても。自分の母や妹の主婦ぶりを見ていると、多分、彼女達の労働はGDPに数えられていない事を思うと残念です。「働く男を支える女」という構図は美談でもあり、ファンタジーでもあり。実際は、女性にあてがわれるポジションが、「無償の愛」とかいう本当の「報酬ゼロ円」ポジションであるだけなのかなと思います。

更に腹立たしいのは。男は働いていなくても、「女に支えてもらう」事が普通だと思いがちな事でしょう。大昔なら、「長男だから」という大義名分もなくはなかったでしょうが、最早紙屑同然になったド田舎の不動産の相続等を理由にして、長男どもが大手を振るうのは解せません。

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