■受かれば夏コミの本に、原稿にして入れようかと思うのですが。
高松って、南国でグンマがちょっとした事で泣きながら高松を呼べば、飛んでくると思います。でもPAPUWAのグンマが冷静に物事を処理していても、「私がお育てした」と嬉しげにしていそうです。
グンマにすれば、情けない姿を見せようとも、きちんと博士然としていても、高松との縁を切る事が出来ません。高松も何となく察するのかグンマから離れたとしても、グンマの心は高松を意識せざるを得ないかもしれません。
グンマと高松って、恋でも愛でも優しさでもなく。そういうものだとしか思えないかもしれません。とっくに冷めてしまった恋人同士の様と言うか、社内恋愛しなければよかったと今更思う様な感じでしょうか。
グンマ程内向的な子なら、高松の存在の危険性に早いうちに気が付いたでしょう。分かっていて惰性で高松を自分から切り離せなかったとも言えますし、「グンマを周囲から孤立させる事」に、長い間一定の情熱を注いでいた高松の作戦勝ちとも言えそうです。ソネ君と対戦した時の根性の悪い高松が、彼の本性だと思っています。
■アニメの氷菓を見た後、ホームズが読みたくなって図書館で借りました。入須先輩が映画を作った時に、ホームズが謎解きのヒントになっていました。
懐かしくなって、読もうと思いました。何回読んでも、それぞれの話の登場人物を、覚えないなと思います。英国人の名前が自分には難しいのか、似た様な名前が多いせいもあるのかなと思います。
日本だけの考察らしいですが、ドイルとその母の関係は複雑な様です。父親に扶養してもらえず、母親は下宿屋を開き、お医者に住んでもらったそうです。その医者はドイルの母と恋仲になり、長期入院中の父親を忘れたように、その関係は長かったようです。
そのお医者がいなければ、ドイルが医師になる事も、ドイル一家が奇跡的に生計を維持する事もなかったかもしれません。ドイル最大の恩人にして、ドイルの母の不義の相手であるその男性の存在は、実に大きかったと思います。
一般に英国の小説と言えば、清潔な家庭を扱ったものが多いような気がします。昔の英国は世界トップレベルの財政と教養と政治力があったので、婦女子への教育にも熱心だったのでしょう。勢い、日本にまで紹介された小説は品のいい、豊かな英国を反映したものが多かったのではと思います。
なのに。
・結婚詐欺 ・重婚 ・夫からの暴力 ・遺産相続のトラブル ・異性間のあらゆるトラブル ・親子関係のもつれ ・不義の疑いまたは発生
等、意外とホームズものは家庭内のトラブルを扱ったもの方が印象深いです。女性的な家族の話と言えばクリスティーですが、クリスティーの場合、意図的に「家族の一員でない自分」という顔を押し出して来るので、「母親」等の家族としての立場の危うさを露骨に感じるのは、やはりホームズものの様に思います。
入須先輩の映画の時、脚本を最初書いた女の子は、「人が死ぬ話が嫌」と思っていたそうです。価値観が一致したえるが、奉太郎の推理に肌感覚で反対する場面は見ものです。
確かに、ホームズものはよく人が死にます。悪党、犯罪者の死であれば、予想外の結末かもしれませんが、「夫が死んで心底喜ぶ妻」の姿なんて、える達には不似合いだったかもしれません。(バスカヴィル家の犬) |
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