■私の家は、人様にものをあげる事の多い家でした。地域性なのか、上の世代の性格だったのか分かりませんが、煎餅やお車代等、何かあれば親戚や知人区別なく、何かしら配っていました。
反動で「もらう」事もあり、自分はそれが普通だ、ないし「常にしなければならない」事だと思っていました。物品を用意した方がいい場合もあると思いますが、せっせとある人にジュースだの何だの買っていたら、「やめてほしい」と言ってもらえました。
その人から受ける厚誼が130円であがなえるものではないからと言うより、「お礼とかいらない」とその人はハッキリ言ってくれました。今も普通に付き合ってもらっています。言ってもらえてありがたかったです。
■ルザ高について考えていました。ルザ高って時期的に。以下雑感です。
・高松が子供から大人になる時期 ・こう書くといい感じだが、普通の家のただのタレ目少年(多分)が、人殺しになるまでの道のりだと思うと、悲惨だ。
・マジック、ルーザー様は小学生くらいの時から、人殺しが普通なので、香川から来た高松に、どれ程のプレシャーがあったのか想像出来ないと思う。 ・高松だって、普通にしていれば、県内で開業医になって、慕われて晩年まで過ごせたかもしれない。
・ところで忍者であるトットリ、特異体質であるアラシヤマあたりは、いわゆる「普通」の子供時代があったのかさえ分からない。なかったかもしれない。 ・コージやミヤギは、いつまでたってもいい意味でガンマ団に染まらない稀有な人かもしれない。 ・マジックは「ガンマ団らしくない男の子」をシンタローのお友達候補として、世界中からかき集めたのではと思う。
ルザ高は
・高松にすれば、中学生くらいの大事な時期で、今頑張れば、生涯戦場に出ないで後方支援や学校勤務でいられるかもしれない、正念場だったのではと思う。ガンマ団内で進路を選べる、唯一の時期だったのでは。
・高松の周囲で、学術系の分野の権限を握っているのは、なんといってもルーザー様だったのだろうと思う。ルーザー様とて学生の様なお年だけれど、青の一族だから。
・高松はルーザー様に、死んでも食らいつかないとならなかった。恋とか愛とか贅沢な事言えない、ルーザー様に求められたら何でも差し出すしかない。
・人間的な優しい部分や、デリケートな面を全て無視し、お互い何が何だか分からないルザ高。後方支援だの技術班だのになって生きながらえるはずの高松は、予想だにしない神経戦を生きる事になった。
・それは恋だったのだと気が付くのは、キンちゃんが生まれた後だったのかもしれない。なんでこんなにキンちゃんが可愛いのか、どうして高貴なルーザー様が自分に心を砕いてくれるのか。
何故えげつなくて根性の悪い自分が、ルーザー様と言う尽くし甲斐の無い男の側にいるのか、高松が振り返るのは30代以降だろうと思う。
それまでルーザー様に生きていて欲しかった。でもルーザー様なら、高松が若くて夢中で気が付かなかった色々な事を、存命中に既に分かっていた様な気がしてならない。 |
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