 ■シンタローは、マジックの全世界を手にしたようなところ、巨大なガンマ団という組織の(元)トップである点を、自分の事の様に、PAPUWAでも誇らしく思っているだろうなと思います。
かたやキンちゃんは、そういうシンタローを支える立場です。嫉妬や羨望、対抗心をいたずらに燃やすのはよくありません。「その巨大組織の設備や、人員、総帥一族の健康を一手に担っているのは(俺の)高松であり、俺でもある」とキンちゃんが思えれば、精神の健康を保てるのかなと思いました。
■桜をネタにして、キン高でルザ高の小説を一個書こうと思います。桜ってネタにしても豊富で、色々かっこいい作品が版権ものでも二次創作でも多々あるので、我もと書くと大抵失敗します。何年か前、新宿御苑の桜を見た後に別ジャンルで原稿をした事がありましたが、これ別に桜でなくていいじゃないと後で思いました。
桜で有名な版権もの
・水上勉の櫻守 人生経験の浅いうちに読んでも分からなかったのではと今思うけれど、むしろ若い時に読んで、その後の人生の価値観や行動理念を委ねても悔いないと思う作品だった。思春期に水上勉作品をむさぼり読んだ。
・カードキャプターさくら、外CLAMP作品 桜の下には死骸があるというネタは、梶井基次郎の方が先にあったと思う。しかしもうすっかり、桜塚星史郎の持ちネタの様になっている気がする。
・遠山の金さん 自分が若い頃は、夕方となると時代劇が普通にテレビで見られた。形式美と言うか、パターン化された「良さ」は好きだけど、当時の人達、特に女性は何と生きにくい時代だったかと思う。
・いろんな落語 花見をネタにした落語がいくつかあったと思う。お寺を舞台にしたブルジョア的なもの、素寒貧達が無理して花見をするもの、普通の人達が騒ぎまくる話、と皆いい話だと思う。
■初期の高飛車で人嫌いで、高慢でアマチュアの科学オタクみたいなホームズと。人類愛みたいなのに目覚めて、余所の家庭の幸せまで祈ってしまうホームズさんは、同一人物に思い難いです。
これは当時の読者も思った様で、滝壺から帰って来たホームズが別人の様で、切れ味が鈍くなったらしいと言っていた人があったそうです。
それにしてもホームズが死亡したなら。(氷菓しかり、日本の法律だと、失踪宣告するにしても7年必要です。)彼の葬儀を行うはずの人間は、一人しかいません。兄のマイクロフトさんです。
周到なホームズなので、自分の「失踪」について、兄に何か言ってあったと思います。もし普通に葬儀をし、亡くなった事になっていたら、ホームズはベイカー街に普通には帰って来られないでしょう。
戦後、遠方で亡くなったと思われていた人が、数年後に帰って来て、奥さんが自分の弟と結婚し、新しい家庭を築いていた様な事はよくあったそうです。
ワトソンはホームズの死亡を信じた様です。敵をだますならず味方からというくらいなので、ホームズの意図だったにせよ、少々ワトソンにはショックだったのではと思います。マイクロフトが厚意で自分達兄弟の狂言をワトソンに教えるはずはなく。 |
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