■グンマがどれくらい南国でシンタローを羨んでいたのか考えていました。お父さんがいないのがグンマですが、「高松がいるからいい」と口では言えても、内心そうでもなかったろうと思います。高松への疑義を、グンマはかなり前から持っていたと思います。泣きたいほど羨ましいマジック父子の姿は、こんなのでしょうか。
・年頃で、父の手料理を食べなくなったシンタロー ・恥ずかしいからと父のお手製バッグを持たなくなったシンタロー ・6時までには帰って来てねと父に念を押されても、約束を破り、怒られないばかりか、心配されるシンタロー ・反抗期を迎えても、シンタローの成長だと割り切り、見守り、愛し続けてくれるマジック
グンマがどの辺まで「僕には高松がいるから寂しくない」と思っていたのかは、本人しか分からないと思います。高松はグンマに「シンタロー(つまりキンちゃん)の幸せを邪魔しないこと」という、条件付きの愛情を捧げていた様に思います。
■シンタローと言えば、南国でのマジックへの反抗期だと思います。マジックがコタローを虐待している事への反論が、「俺がいないとお前困るだろう、だから改めてくれ」的な行動なのが、シンタローらしいと思います。
マジックがコタローに冷たいのと、シンタローを熱愛しているのは、全く別の事ではないかと思います。コタローは一族らしい容姿と能力の男の子で、マジックが今まで殺してきた憎い男達にそっくりだから虐待される訳で。
多分ミツヤさんやルーザー様の怨念みたいなのを、コタローの容姿からマジックは感じるのだろうと思います。ミツヤさんとルーザー様は別人であるし、コタも独立した人格を持っていると思いますが、漠然とマジックは憎さがこみ上げるのでしょう。
ミツヤさんもルーザー様も、マジックへの忠節や信頼が行き過ぎただけで、そこまで憎まなくてもと思います。ミツヤもルーザー様も、マジックの願望が分かるから、それに従っただけだと思います。自身の欲望を他人に指摘される気味の悪さはあったと思いますが。
シンタローはジャンと同じ容姿です。ジャンは秘石製ゆえに訳の分からない奔放さがありますが、シンタローの価値観はマジックからの溺愛という事実に基づいたものです。愛した男が従順で素直に、愛情を返してくれる様で、マジックはシンタローが好きなのでしょう。
シンタローはマジックに、自分達兄弟2人を平等に愛してほしいと思っていそうですが、無理があるのではと思います。 |
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