■ネットのニュースで、「日本の鉄道は定時運行するからすごいと言う人への危惧」みたいなのを読みました。どうせ何々すごいと言うのなら、「俺すごい」と言ってみろという内容だったと思います。
日本の鉄道のすごさを、定時運行だけで褒めるあたりが、分かっていないと自分は思いました。都内に山手線や新幹線が行き来するのを見てそう思うのかもしれませんが、鉄道でも遅れる事があります。天候や事故で走れなくなる事も、稀ではありません。
日本の鉄道を維持する努力をすごいと思うのは何ら問題がないと思います。勝手に山手線がグルグル走っているともし思うのなら、実に幸せな事だと思います。鉄道の繊細さを知って欲しい、とその記事を読んで思いました。
群馬、新潟、長野の険しい山の中さえ、トンネルや橋をかけ、常時鉄道が走っている奇跡、みたいなものを思うと自分はとても元気が出ます。定時を守らなくても、走ってくれさえすればそれでいいと時々思います。
■漫画テツぼんを読んでいます。内容が濃いので、一冊読むのに結構疲れます。鉄と言えば、同じ鉄でも愛好するジャンルが異なるだろうと思いますが、主人公の鉄への愛情の深さには驚かされます。
鉄道は在来こそ正義、と言っても間違いではありませんし、鉄道の未来はリニアにあると言っても正しいと思います。両方のベクトルで鉄を愛するのは、実はとても難しいのではと思います。
テツぼんの主人公は元フリーターです。都内で暮らしているとはいえ、フリーターで鉄が出来るのかと思いました。彼の場合、乗る・買う・集める事もしている様ですが、見るのも好きらしく、都内住いの長所を十分に生かした鉄なのだなと思います。
鉄道は地方に行けば行くほど、運賃が上がります。都市間が近い近畿、おまけに私鉄なら恐ろしく安い運賃で乗る事が出来ます。都内の鉄は地方の路線に憧れてくれるかもしれませんが、地方の鉄が東京駅に行くしんどさもあります。だから、毎日近所を通る、都内へ向かう新幹線に愛情と尊敬を捧げるのだろうと思います。 |
|