・グンマ博士を小説で書こうとして。米英系のリッチな成人男性の暮らしを彷彿させようとして、キン高(どちらかというと質素)に落ち着く事が多々ありました。
ハレも海外の戦争映画に出て来る貴族軍人をイメージしては、その都度筆を折っています。ハレには固有の国民、王家、領土等がないので仕方ないのですが。
貧乏そうなルーザーさんちを書くのが好きです。ルーザー様が貧乏なはずないのですが、ルーザー家出納員(つまり主婦役)の高松にクレジットカードを持たせても、使わなそうです。ましてやキンちゃんは、徹底的に現金との付き合い方をママからキッチリ伝授されそうなので、いい意味で財布の紐が固い家になりそうです。
・「友達がいないキャラ」というのは、改蔵で久しぶりに読みました。南国&PAPUWAのアラシヤマを思い出します。アラシヤマの場合彼は暗殺者なので、友達が欲しい暗殺者というアンビバレントぶりが面白いという長所にもなっています。
「友達がいないキャラ」自体はそんなにレアなものではないと思います。しかし大体、アニメ一話分の20分間、ないし漫画の一回分数十ページで彼ないし彼女に「お友達」が出来て、視聴者・読者を安心させるというオチがあったのではと思います。
「友達がいない」事をネタにするのは、実は難しいのではと思います。本当に友達が出来ない場合、漫画に登場する事が出来ません。他者とのからみを持たせつつ、孤独を嘆かせつつ、一個のキャラとして存続させるのは高等な技術がいるのではと思います。
アラシヤマは登場シーンから既に成人です。シンタローやパプワにからんでくるのは、それが仕事で、シンタローと殺して秘石を奪う様、暗殺者集団の親玉マジックに命じられているからです。仕事している成人について、友達の有無を論ずるとは大きなお世話です。
(アラシヤマの場合、彼自身が猛烈に友達を欲しがっているので、友達の有無はやはり論ずるに値するのだと思う。人間関係が士官学校時代からあまり変化していないという、南国&PAPUWAの特徴もあるのだけれど、やはりキャラクターを形成してしまうレベルのポイントなのだろうと思う。アラシヤマかっこいいのに。)
・かってに改蔵を読んでいます。数年分の連載を一気に読むので、内容のブレと言うか変化がものすごいです。1999〜2004年のサンデーに掲載されていて、コナンや犬夜叉の掲載と同時です。コナンがどれだけ長期掲載なのかよく分かります。(犬夜叉は1996〜2008年)
絶望先生へ続きそうなムードもありますが、羽美の飛ばしぶりには、慰めも癒しもありません。絶望の千里も奇抜な少女でしたが、あくまで大多数のクラスの女子達がいての千里であり、あれくらいの個性がないと絶望先生の世界で埋もれるだろうなと思いました。
羽美の場合、あくまでヒロイン枠の少女なので、埋もれる心配はないはずです。改蔵との恋愛描写は皆無ですが、改蔵が変人・年頃だからという事で誤魔化す事も出来たでしょう。羽美の「友達が欲しい」キャラは、改蔵という男友達の存在で成立しないはずなのに、何がどうしたのでしょう。
少女の場合。精神的に一定期間、恋より同性の友人を優先する時期があろうかと思います。友達の恋を騒がしく応援する方が楽しい、みたいな時期が。羽美の場合あまりに行動があれで、十分同性との時間が過ごせず、改蔵がどれくらい自分にとって重要な存在なのかまだ気が付かないのかなと思います。 |
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